『ハイキュー!!』にて登場する烏野高校排球部の2年生でリベロを務める西谷夕はハイキューでも大変人気なキャラクターです。烏野の主将である澤村大地から「烏野の守護神」と称されるほど守備力に長けている選手です。
作中でも多くの名シーンや名セリフを残す人物で、西谷夕無しではハイキューを語れないといっても過言ではないほど重要なキャラクターです。人気投票でも常に上位にランクインしています。
そんな西谷の魅力は多くの方ご存じだと思いますが改めて名セリフや声優などお伝えしていこうと思います!
西谷夕の基本情報
名前 | 西谷夕(にしのやゆう) |
性別 | 男 |
所属/役職 | 烏野高等学校 |
ポジション | L(リベロ) |
年齢/誕生日 | 16歳->23歳(現時点では写真で再登場)/10月10日 |
身長/体重 | 159.3㎝->160.5㎝(高校2年当時) |
背番号 | 4 |
初登場 | 第2巻15話(原作)/第1期7話(アニメ) |
声優 | 岡本信彦 |
※アニメでは第1期1話で没頭でエンドラインにメンバーが並び開始の笛と共に「お願いします!」と烏野の部員たちの声が入るシーンがありますが、その時に西谷は声のみ出演しているようでエンドロールで名前と声優の表記がありました。姿は足しか映っていなかったので全身が映った第1期7話を初登場と記載させていただきました。
西谷夕の特徴
高校2年男子の平均身長に満たしていない低身長ではありますが、ルックスは大きな目で綺麗な顔立ちをしています。前髪の真ん中部分だけ茅色のような明るい茶色で髪型は逆立てに仕立てています。
お風呂に入って髪が下りていると別人のようになり、GW合宿の時に初めて髪の下した西谷を見た主人公の日向翔陽は西谷だと気づかなかったようです。また身長が縮んでいると日向が驚いていると隣にいた西谷と同じ年の田中龍之介は逆立てした髪も西谷の身長だといじっていました。
西谷夕の性格
とにかく西谷は「ワイルド」の塊だと言えます。もちろん女性からも人気ですが、実は男性の西谷ファンは多くいらっしゃいます。烏野の3年生でエースである東峰旭と名前も性格も見た目も正反対で、まったく真逆の2人が面白いです。
田中と2人でよく騒ぐことが多く、その度に主将の澤村に注意されたり怒られたりしています。また烏野の3年生マネージャーである清水潔子のことが田中龍之介同様大好きなようで、度々2人で猛アタックしている描写があります。
そんな西谷ですが澤村は普段は喧しいけどプレーはびっくりするくらい静かと言っています。確かに普段は騒がしく喧しい西谷ですが彼があげるレシーブは本当に静かですし、プレー中は凄い集中力を発揮する人物です。
西谷夕の能力
西谷はリベロは身長の低い選手が唯活躍できるポジションかもしれないけど自分は身長が2mあったとしてもリベロをやると言い切るほどリベロというポジションに誇りを持っている選手です。
自分の役割に誇りを持っているからこそ彼の働きは本当に賞賛すべきものばかりです。プレーではもちろんですがメンタル面でもチームを支えています。烏野のコーチである烏養繋心コーチにも本当に優秀なリベロだな…と言葉をつぶやかせてしまうほどです。
また体を操るセンスも持ち合わせているようで足でボールを上げたりダイレクトで打ってくるスパイクを回転しながら上げるなど、例を上げればきりがないほどの活躍を見せています。烏野のメンバーや応援席も西谷のナイスレシーブに何度も歓声を上げていました。
西谷夕の弱点
本人曰くサーブをオーバーで捕らえるのが苦手らしく同じ学年でピンチサーバーである木下久志に練習に付き合ってもらい苦手を克服していました。全国大会で優勝候補である稲荷崎高校との試合ではその訓練の成果を発揮していました。
また西谷はバレーボールでは相手のサーブの軌道を読んだり左利きスパイカーへの対応力などを持ち合わせていますが、学校の勉強は苦手なようです。田中も西谷と同じく勉強が苦手らしく、同じ烏野の2年生で頭がいい縁下力に勉強を教えてもらっていました。
現在の西谷夕
本誌の第386話に烏野で唯一再登場していなかった西谷が登場しています。多くのファンが西谷は違うチームでリベロをやってそうだと予想を立てていましたが、現在の西谷はイタリアでカジキを獲っているそうです。この展開に多くのファンが戸惑いと笑いを隠せなかったことでしょう。
東峰が卒業後東京に出ようか迷っている時西谷と話したそうで、東峰が西谷に将来どうするのか尋ねたそうです。東峰の予想はバレーを続けると思っていたそうですが、西谷の答えは少しだけお金を貯めてそのお金で日本でも世界でも行けるとこまで行ってみたいというものでした。
それを聞いた澤村は「ウチの小さい後輩はビュン!が過ぎる」と語っています。主人公の日向翔陽も卒業後1年間準備をしてブラジルにビーチバレーをしに行っていて、西谷も日向も行動力が凄いという事ですね。
西谷夕の声優
西谷夕の声を担当しているのは大人気声優の岡本信彦さんです!他にも「とある魔術の禁書目録」のアクセラレータ(通称一方通行)をはじめ、「暗殺教室」の赤羽業や「僕のヒーローアカデミア」の爆豪勝己など多くの大人気人気アニメの主要キャラクター声も担当されています。最近では社会現象にもなった「鬼滅の刃」の不死川玄弥なども演じられています。2009年には声優アワードで新人男優賞、2011年には助演男優賞も受賞するなど実力と才能を兼ね備えた声優さんです。また声優だけにとどまらず写真集を出したり歌手活動も行うなど多彩な才能の持ち主のようです。
西谷夕の名シーン・名セリフ
ここからは西谷夕の名シーンや名セリフ、面白シーンなどほんの一部にすぎませんがご紹介していきますね!
背中は俺が護ってやるぜ
こちらのは3月に烏野が惨敗したばかりの伊達工業高校(通称伊達工)とインターハイ予選で対戦する直前でのシーンです。2、3年生には伊達工に負けるイメージが居座っていました。この呑まれ気味な空気を何とかしなくてはならないと烏野の烏養繋心コーチが打開策を頭の中で探している時のことです。
そんな時に西谷の必殺技である「ローリングサンダーアゲイン(回転レシーブ)」をいきなり披露してチームのみんなを笑わせたりつっこませたりといつもの空気をたった一人で呼び戻します。そして西谷はメンバー達に対し「心配することなんか何も無え!!皆、前だけ見てけよォ!!背中は俺が護ってやるぜ」と一瞬にしてチームの空気を換えてしまいました。
この一言にどれだけ西谷がプレー面でもメンタル面でもチームを支えているのか分かります。そして西谷は言ったことを実行する力があり、この言葉通りブロックフォローやレシーブ、サーブカットなどでこの試合も大活躍しています。
だからもう一回、トスを呼んでくれ!!エース!!!
こちらは何度も敵のブロックに跳ね返されて心が一時折れてしまったエースの東峰が一か月ぶりに練習に戻ってきたシーンです。西谷も東峰と口論になりその最中問題を起こして一週間の自宅謹慎と一か月の部活謹慎を告げられていて部活に参加していませんでしたが、ママさんバレーに混ざってブロックカバー徹底的に練習するなど努力は怠っていませんでした。
西谷は東峰のブロックカバーができていなかったと自分を責め、猛特訓します。久しぶりにコートに帰ってきた二人ですが東峰はまた壁に跳ね返され心が折れそうになります。しかしその時、西谷は特訓の成果を発揮し東峰が壁に跳ね返されたボールを繋いだのです。
そしてこの言葉を東峰に向け大声で叫び3年生セッターである菅原孝志にボールを繋ぎ、最初はまだ考え込んでしまっていた東峰も過去のトラウマを払拭しボールを呼び3枚ブロックを相手にスパイクを叩き込みます。
この西谷・東峰・菅原の過去の嫌な記憶を払拭する話は何度見ても涙が出るとハイキューファンの間でも大変人気なシーンだそうです。主人公の日向もネットのこっち側がギスギスしているのはなんだか嫌だと言っていましたが、3人の関係が修復したことによって「あのスパイクもあのレシーブも味方になるんだ…!」と心を躍らせていました。
面白すぎる西谷の答案用紙
こちらのシーンはハイキューを見た方なら絶対笑ってしまったシーンだと思います。期末テストで赤点を一つでも取った人は東京合宿に行けないという条件が出され、勉強が苦手な西谷・田中・日向・影山は猛勉強します。田中の家で勉強会をすることになった2年生5人は期末テストに向けて勉強するのですが、西谷と田中の先生に抜擢された縁下は西谷の答案用紙をチェックしていました。
問題文の中から「紀男の矛盾した気持ちを二つの気持ちを抜き出しなさい」といった問題であったに関わらず西谷の回答は『もっと男らしく生きろ!!!紀男!!!』と西谷の気持ちが書かれていたのでした。
このシーンを含め期末テストに向けて勉強したり学問に励んでいる話はファンの間でも人気だそうです。アニメではセカンドシーズンOVAの「vs”赤点”」で詳しく描かれています。
女子にモテたい西谷田中コンビ
とにかく女子(特に潔子さん)にモテたいようで春高(春の高校バレーボール大会の略)の県予選決勝の日、会場に着いた西谷・田中は観客の多さにさすが決勝戦と周りを見渡しているシーンがあります。
試合中ナイスプレーを見せることで女子達が自分たちに黄色い声援を浴びせてくれるのでは!?と期待に胸を膨らませうぉぉぉぉ!!と雄叫びを上げていますが縁下や主将の澤村に怒られていました。
また決勝で対戦する白鳥沢学園高校は絶対的王者と言われている分、応援も盛大なものでした。応援にも圧倒され烏野は緊張で腹痛を起こすメンバーが続出する中、西谷・田中は相手チームの応援席を指さしチアリーダーがいることに羨まし過ぎてうろたえていました。決勝でも我が道を行く西谷・田中はある意味すごいですね。
烏野の”守護神”西谷夕の存在の大きさ
烏野が全国大会でベスト8まで勝ち上がれたのは西谷のプレー面・メンタル面での支えが大きかったでしょう。西谷の言動や行動は多くのファンの心を動かしました。中学時代から強豪校である千鳥山中学校で優秀なリベロとして有名だったらしく「千鳥山の西谷」と同世代の人たちから警戒されるほどでした。
しかし優秀なのに一切自分に満足せず常に上を目指し突き進んでいく西谷は本当にかっこいいです。プレーでは逞しく、普段は喧しく騒がしい西谷夕はハイキュー!!という作品がが人気であり続ける理由の一つだと思います。
ここまでほんの一部ではありますが西谷夕の魅力をお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか。この記事を読んでもっと西谷が好きになったりもっと知りたいと思っていただけたらと思います。ハイキューはキャラクターの一人一人に背景がしっかりありますので少し視点を置く場所を変えてみるだけで全然違った見え方がしてきます。
一度見たことある方は西谷に視点を置いて最初から見直してみるのもいいのではないでしょうか!本誌ではハイキューもとうとう最終章突入したという事で、これから西谷はハイキュー!!にどんな影響を与えるのか楽しみですね。