時透無一郎は柱の一人であり、かなりの実力の持ち主です。
その実力から鬼舞辻無惨率いる鬼たちとの闘いでも数々の功績を挙げています。今回は、そんな実力者である時透無一郎は生存しているのか、使用している刀及び強さについてご紹介します。
時透無一郎の基本情報
名前 | 時透 無一郎(ときとう むいちろう) |
性別 | 男性 |
肩書き | 霞柱 |
呼吸法 | 霞の呼吸 |
年齢/誕生日 | 14歳/8月8日 |
身長/体重 | 160cm/56kg |
声優 | 河西健吾 |
初登場 | 6巻44話 |
その他 | 兄:時透有一郎(両親ともに故人) |
時透無一郎の特徴
無一郎は黒髪が毛先にいくにつれてエメラルドグリーンになる長髪の齢14歳の少年です。ぼんやりした表情をしており、何を考えているかよくわからない雰囲気で、記憶を失っています。
初登場時、主人公・竈門炭治郎が鬼と化した妹・竈門禰豆子を連れて行動していることが問題となり柱が集結する場面では、他の柱たちが炭治郎の問題に集中しているなか、一人空を見上げていました。
このように、無一郎はボーっとしているように感じられますが、鬼との闘いではその実力をいかんなく発揮しています。実は無一郎は天才と言われる剣士です。
すべての呼吸の原点ともいえる”日の呼吸”の剣士の末裔にあたり、実力は柱の中でもトップクラスで刀を手にしてたった二か月で柱となっています。
無一郎の使用する日輪刀
刀の目貫部分は無一郎の髪色と同じエメラルドグリーンをしており、鍔は四角が五つ重なったようなデザインをしています。刀身は白く、「悪鬼滅殺」という文字が彫られています。
この「悪鬼滅殺」という文字は柱の日輪刀に共通して彫られている文字です。担当の鍛冶屋は鉄井戸であり、高齢のため引退し鉄穴森に無一郎の家事を引き継いでいます。
鍛冶屋の集落で縁壱零式(からくり人形)と修行した際に日輪刀が折れてしまったため、縁壱零式が所持していた刀を一時的に使用していたが、新たに担当になった鍛冶屋・鉄穴森により新製されました。
時透無一郎の強さ
前述したとおり、無一郎は刀を手に取ってからたった二か月で柱となった人物です。”霞の呼吸”は”風の呼吸”から派生した呼吸であり、攻撃を繰り出すときに霞がかったようになるのが特徴です。
無一郎の技
壱ノ型 垂天遠霞
名前にあるように遠い天に向かって刀を突く技です。
弐ノ型 八重霞
何度も斬撃を繰り出し、対象を斬りつける技です。
参ノ型 霞散の飛沫
刀を大きく振って円を描いて繰り出す回転技で、複数の対象を攻撃したりはじく事が可能です。
肆ノ型 移流斬り
対象の足元に滑り込むように低い姿勢で移動し、下から上方へ斬り上げる技です。
伍ノ型 霞雲の海
周囲に霞がかかり、高速で対象に幾度も斬りつける連撃です。
陸ノ型 月の霞消
高速で刀を振るうことで広範囲に攻撃する技で、周囲には霞がかかっています。
漆ノ型 朧
無一郎自身で編み出したオリジナルの技で、緩急をつけて動くことで相手を錯乱させます。
黒死牟との決死の戦い
黒死牟とは、無惨率いる鬼の中でもトップに位置する「上弦の壱」の鬼です。この黒死牟、実は無一郎の先祖にあたる人物で、元鬼殺隊のメンバーのため”月の呼吸”を使うことが出来る鬼です。
元鬼殺隊・黒死牟と四人の鬼殺隊
通常の鬼よりも剣技がずば抜けており、柱の中でもトップクラスの無一郎でさえ戦闘が開始してすぐに片腕を切断されてしまいます。
無一郎以外にも柱二人と主人公・炭治郎の同期である不死川玄弥の四人で戦いますが、黒死牟の前に四人はかなりの苦戦を強いられます。
片腕を失くしても仲間を守るために無一郎は戦いますが、あまりの強さに玄弥に自分に構わず撃ってもらうように伝えるも、黒死牟に致命傷を与えることはできませんでした。
無一郎の死
結果として、四人がかりで挑むも黒死牟が放ったカマイタチのような攻撃により無一郎は胴体を真っ二つに斬られ、玄弥も頭部を縦に真っ二つに斬られて死亡は確定してしまいます。
そんな瀕死の状態でも、二人は仲間を守るために最後の力を振り絞ります。玄弥は最後に血鬼術を、無一郎は赫刀で黒死牟の腹を一突きします。
この赤く変化した刀身”赫刀”は鬼にはかなりの激痛を伴うようで、黒死牟の弟であり過去最強の剣士である縁壱も同じ”赫刀”を使い、無惨さえも追い詰めています。
しかし、この攻撃を最後に無一郎は息絶えてしまいます。
死後の世界で最愛の兄に再会
無一郎の亡くなった兄・有一郎は、鬼に襲われて息絶えるその時まで弟である無一郎のことを心配してこと切れてしまいました。いつも無一郎にきつく当たっていた兄は誰よりも弟を想っていたのです。
その兄・有一郎は仲間のために命を賭して戦った無一郎を「よく頑張った」と出迎えてはくれませんでした。それでも無一郎は仲間のために頑張ったのであり、「幸せになるために生まれてきた」と言います。
兄・有一郎も本当は無一郎に生きていてほしかったため、きつい言葉を言ってしまったようで、無一郎に謝罪の言葉を言って二人は抱き合います。二人の周りには長寿の花言葉を持つイチョウの葉が降り注いでいました。
時透無一郎の声優は河西健吾さん
時透無一郎の声優は河西健吾さんです。
他にも炎炎ノ消防隊のトオル岸理やDr.STONEのあさぎり ゲンを担当しています。
時透無一郎の名言・名シーン
柱の中でも最高レベルの実力を持つ無一郎の戦闘シーンはかなり迫力があり、霞によって美しさすら感じることもあります。そして、兄との再会シーンはかなり感動的です。
そんな無一郎の数ある名シーンのなかから厳選したシーンをご紹介します。
邪魔になるからさっさと逃げてくれない?
鍛冶屋の里が上弦の̪肆・伍の鬼に襲撃された際に小鉄に言ったセリフです。炭治郎と接することで、失くした記憶のかけらが少しずつ戻ってきている兆しが見られた無一郎。
最初の冷徹な無一郎とは違い、人間味が少しだけ垣間見えるシーンです。邪魔と言いつつも小鉄を危険な状況から逃がそうとする配慮が見受けられます。
お前は自分ではない誰かのために無限の力を出せる選ばれた人間なんだ
これは、亡くなった兄が死にゆく際に無一郎へ言ったセリフです。無一郎は記憶が戻ってから、この兄の言葉が心にずっと残っていたようです。
そして、本当に仲間のために命を賭して戦い、”赫刀”を発現させました。兄の言う通り、無一郎は他人のために戦うときこそパワーを引き出すことのできる人間だったということが分かります。
兄との感動の再会
仲間のために命を賭して戦った無一郎に、辛らつな言葉を並べる兄・有一郎。しかし、辛らつな言葉を発しながらも、その瞳には涙が絶え間なく流れています。
有一郎は仲間を見捨ててでも無一郎に生きていてほしかったのです。生きてさえいてくれたら何でもいいと思っていたに違いありません。お互いの想いをぶつけ合い、二人は抱き合いました。
死して仲間を救った時透無一郎
家族との悲しい別れを乗り越え、仲間のために戦い抜いた時透無一郎。しかし、その最後は壮絶なものでした。手足は切り離され、それでも戦いを辞めず、最後には体を半分に裂かれてしまいました。
それでも敵に喰らいつく様は鬼気迫るものがありました。無一郎本人は黒死牟にとどめを刺すことはできませんでしたが、倒すきっかけを作ってくれたのは無一郎と玄弥です。
ここで物語からは降りてしまう無一郎ですが、【鬼滅の刃】を読んだ方の心にはその存在を深く刻み込んだことでしょう。無一郎がいなくなった後の鬼殺隊の今後が気になります。