【名探偵コナン】ラムの正体は誰？映画やアニメでの声優は？

黒の組織において、重要なポジションにいるラム。

組織のNO.2ですが、その存在はボスの正体と並んでトップシークレットとなっており、同じ組織の幹部でさえほとんどがその正体を知りません。

今回は、そんな謎の多いラムについて紹介していきます。

ラムの基本情報

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

性別	不明
職業・所属	黒の組織・NO.2 「あの方」の側近
性格・容姿	性格：慎重　容姿：不明
ラムの特徴	屈強な大男　女のような男　年老いた老人　隻眼
声優	不明

ラムは黒の組織NO.2

「あの方」の側近であり、コードネームを持つ幹部の中でも別格の存在で、幹部メンバーのリーダー的存在であるジンですら、ラムの命令には逆らえないほどです。また「あの方」のお気に入りであることから、他の幹部メンバーを見下す傾向にあるベルモットもラムに対しては敬語を話し、意見に反論することもありません。
組織に潜入していた赤井も何度かラムの名前を聞いており、「ジン以上の大物」と警戒しています。

「灰原哀はあの方の正体は知っているがラムの正体は知らない」と作者が明かしていることから、ラムの極秘性はボス以上であることがわかります。

組織のメンバーには丁寧な口調を使っているようです。

ラムの性格は？

組織の手によって死亡したとされる新一の目撃情報が流出した際、彼についての情報を提供するようバーボンに命じています。
また、劇場版『純黒の悪夢』でキールとバーボンが組織に入り込んでいるノック(スパイ)ではないかと疑っていましたが、江戸川コナンによってキュラソーの携帯から送られてきたメールを見てキールとバーボンの処刑を中断させ、鵜呑みにしていないそのメールの真偽を確かめるよう、ジンに命じたりと慎重な性格であることがわかります。

ラムの特徴は？

灰原もラムの正体は知らず、組織にいる頃にメンバーから聞いた人物像は「屈強な大男」「女のような男」「年老いた老人」と様々な噂があり、中には「すべて影武者」と言う者もいたようです。
また、『三人の第一発見者』ではラムについて、過去に何らかの事故で負傷したため、左右片方の眼球が義眼になっていることから「片方がない」と言われていたことを灰原が思い出しています。

ラムが失態を犯した仕事とは？

17年前、当時将棋の四冠王であり、最も七冠王に近いと期待されていた羽田浩司が、趣味にしていたチェスの大会に出場するために宿泊していたアメリカのホテル「Juke Hotel」で何者かによって殺害された事件「羽田浩司殺人事件」。

同日、同じホテルの別室に宿泊していた、浩司の大ファンで彼と直接の交流のあったアメリカの資産家アマンダ・ヒューズも同様、殺害されます。

アマンダが雇い入れたボディーガードの浅香が、その事件以降姿を消しているため、最重要容疑者として行方を追われています。
また、羽田浩司の殺害現場に残っていた手鏡から、ASACA、RAMという名前を赤井、コナンがそれぞれ導きだしています。
また、『マリアちゃんをさがせ！』では、「ASACA」と「RUM」を分けるのではなく、8文字でひとつの名称として考え「CARASUMA」であると優作、赤井の二人が推理しています。

証拠が何も残されていなかったアマンダの殺害現場とは違い、荒らされたまま放置された羽田浩司の殺害現場、灰原がAPTX4869の被験者一覧に羽田浩司が死亡したことが書かれていたことを思い出していること、ジンが「ラムが抜かった仕事なんざ、知ったことか」という発言から、「羽田浩司殺人事件」でラムがなにかしらの重大な失態を犯したとされています。

なお、このことに関してラムは責任を問われておらず、作者は「その責任を問われないほどにラムの立場が高い」と説明しています。

劇場版『純黒の悪夢』での登場

劇場版20作品目になる『純黒の悪夢』。

黒の組織に潜入するスパイのリスト「ノックリスト」を巡り、ラムの右腕として動く、キュラソーが鍵となる作品です。

特殊な能力を持っていたために、組織にとって都合の悪い事実を記憶してしまったとして、ベルモットに始末されそうだったところをラムが止めます。
その際、声のみで登場をしており、変声機で声が変えられていることから、男性であるのか、女性であるのか一切不明です。

作者がラムではないと否定した人物

大黒連太郎(おおぐろれんたろう)
『そして人魚はいなくなった』作中で訪れた美國島で行われる「儒民祭り」の参加者名簿に記されていた名前。名前だけのため、姿などはわかりません。

大和敢助(やまとかんすけ)
長野県警の警部。
事件の捜査中に雪崩に巻き込まれ、それ以降、隻眼となり杖をついています。
隻眼であることや切れ者であるという特徴がラムと似ていることから、コナンも疑いを抱いていた人物です。

金城玄一郎(かねしろげんいちろう)
『闇の男爵殺人事件』で、ミステリーツアー参加していた、コンピューター会社のオーナー。

烏丸蓮耶(からすまれんや)
2017年12月13日に『サンデーうぇぶり』アプリ版で公開された動画内で、作者の青山氏によって、ボスの正体が烏丸蓮耶であると名言されています。

アンドレ・キャメル
赤井が作戦の増員として呼び出したFBI捜査官。

ジョディ・スターリング
FBI捜査官。来日時、「ジョディ・サンテミリオン」という偽名を使い、英語教師として帝丹高校で潜入捜査を行っていました。
日本語は流暢に話しますが、潜入捜査中のFBI捜査官であることを隠すため、イントネーションがまちまちで訛った日本語を使っていました。
その立ち振る舞いや言動から、当初は黒の組織の仲間だと思われていました。

黒羽盗一(くろばとういち)
『まじっく快斗』および『名探偵コナン』の登場人物であり、初代怪盗キッドです。

Mr.正影(ミスターまさかげ)
『コナン平次の推理マジック』で10年前に突然失踪した人物です。
巷ではまだどこかで生きていると噂されていますが、真偽は定かではありません。

作者が明かすラム候補は誰？

『名探偵コナン』(C)青山剛昌/小学館

作者は黒田兵衛、若狭留美、脇田兼則の中にラムが確実にいると回答しています。

黒田兵衛(くろだひょうえ)

長野県警刑事部捜査一課長から、警視庁刑事部捜査一課管理官となった人物で階級は警視。

17年前に発生した、羽田浩司が殺害された事件について独自で調べ続けており、調べていくうちにコナンや赤井と同様、鏡の文字に隠されたダイイングメッセージを見抜いています。
また、『白い手の女』作中では、記事に載った若狭留美を見て、「若狭…留美か…」と発言していたり、『燃えるテントの怪』では羽田浩司の事件と若狭留美を関連付けているような描写があり、コナン達が行くキャンプに若狭留美が参加することを聞き参加したりと、若狭留美に注目しているようです。

過去に何らかの大きな事故によって、顔に火傷痕、右目は義眼。
黒かった髪が事故のストレスで白髪に変色し、意識が回復した現在も細かい記憶が抜け落ちていると当時の看護師が語っています。

「大柄で義眼」という特徴がラムの特徴と一致していることから、コナンにその正体を疑われています。

若狭留美(わかさるみ)

帝丹小学校1年B組の副担任。

普段はおっちょこちょいでドジな一面が目立ちますが、時折見せる表情は副担任の他に裏の顔があるように見えます。

事前に事件を察知し、意図的にコナンをその事件に関わらせたり、事件解決のヒントを与えたりと謎な行動が多い人物です。

『燃えるテントの怪』作中、事件現場に居合わせた初対面の黒田兵衛を睨みつけるかのように凝視したり、問い詰めたりと彼に対して何かあるような描写が見受けられます。
また、「義眼」という言葉に反応したり、右側からの歩美の呼びかけに辺りを見回す様子から、コナンと灰原は若狭は右目が見えておらず、ラムなのではないかと疑っています。

清水寺の事件後、ネット上に新一の名が呟かれた際、黒の組織に関係する死亡者リストの「工藤新一死亡」の文字を発見し、笑みを浮かべています。
また、新一の隣人である阿笠博士の家に住んでいることから、灰原に新一に会ったことがあるかを尋ねています。

脇田兼則(わきたかねのり)

毛利探偵事務所の隣にある、「米花いろは寿司」で板前をしている流れ板。
1つのところに腰を据えるのが性に合わず、これまでにも色々な店を転々とし、交通事故で大怪我をして入院することになった、前の店員と入れ替わる形で米花いろは寿司で働き始めます。

子供の頃からミステリーが大好きなようで、板前でありながら、なかなかの推理力を持っています。
『となりの江戸前推理ショー』では、いろは寿司に来ていた客の中にスリの犯人がいるとして、推理を披露します。
脇田の推理が外れ、眠りの小五郎によって真犯人が明らかになると、負けを認め頭を下げて毛利小五郎に弟子入りを志願します。
これだけならただの推理好きの流れ板ですが、『白い手の女』では若狭が取り上げられた記事を読みながら「へぇー…こいつァトンチが…利いてるねェ…」と意味深な言葉を呟いています。

『紅の修学旅行』では、新一が京都で目撃されたというSNSの呟きを仕事の合間に見つけ、鋭い目でその投稿を凝視しています。
また、『マリアちゃんをさがせ！』では、新一の家の近所まで出前をしに来たと阿笠博士の家を訪れ、新一の家の前になぜ記者たちが集まっているのかを、阿笠博士から聞き出そうをしています。

眼帯であること、黒田や若狭と同様、新一に関心を示していることからラムなのではないかと考察されています。

なお、できものができて付けているという眼帯の下の真相は不明です。

ラムという名前

少年サンデーに連載されていた高橋留美子の漫画『うる星やつら』に登場する同名の主要登場人物である彼女に対して、『名探偵コナン』の作者である青山氏も思い入れがかなりあるようで、新装版21巻のあとがきにて「使えねーーぜってぇ使えねぇぜ！！」と語っています。その後、「…ま、いずれ使っちゃいますけどね…その時は笑ってやってください…トホホ…(笑)」とも発言しています。
『名探偵コナン』作中においてもラムの名前に「だっちゃ…？」と灰原がつぶやく場面もあります。