デンデはナメック星編において、フリーザ一味の襲撃を受けたナメック人の村の子供です。殺される寸前、間一髪のところで悟飯とクリリンに助けられますが、以後、フリーザとの闘いの中では治癒能力を活かして悟飯たちをサポートします。
セル編においては、デンデの暮らしていた村の長にして、ナメック星の新たな最長老となったムーリの推薦により地球の神様となり、先代の神様とピッコロの同化により失われたドラゴンボールを復活させるという、物語の上で大変重要な役割を果たします。
魔人ブウ編でも、3つ目の願い事として悟空の体力を回復させたことが結果として、勝利を決定付けるアシストとなるなど、各編において、実は重要な役割を果たしているデンデの魅力について語りたいと思います。
デンデの基本情報
名前 | デンデ |
性別 | なし(ナメック星人に男女の区別はない) |
所属 | ナメック星→地球 |
種族 | ナメック人 |
戦闘力 | 不明 |
必殺技 | なし |
年齢/誕生日 | 不明(最長老の108番目の子) |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 鈴木富子(Z少年期)→結城比呂(Z青年期、GT)→平野綾(超) |
初登場 | 漫画:21巻(ジャンプコミックス) アニメ:Z第49話 |
デンデの初登場シーン
初登場シーンは冒頭でも触れましたフリーザ一味による村の襲撃シーンです。漫画では第251話(漫画における表記は「其之二百五十一」)の終盤の1コマにムーリと一緒に連行されているデンデらしきナメック星人の子供が描かれております。
その後、第259話(其之二百五十九)で「デンデ」という名前が判明します。その後はクリリンを最長老の元へ案内したり、ポルンガ(ナメック版「神龍」)の呼び出しや願い事のナメック語への翻訳及び伝達を担う等、サポート要員として戦闘以外の面で非常に重要な役割を果たします。
デンデの能力
治癒能力
ナメック人と言っても子供であり、ピッコロのような戦闘タイプでもないデンデに戦闘能力はほとんどありません。しかし、デンデは相手の体に触れるだけでどんな大怪我でも完治させてしまうという不思議な能力の持ち主です。この能力はフリーザ戦において大いに発揮され、クリリン、悟飯、ピッコロ、ベジータとも戦闘中に致命傷を負いますが、デンデのおかげで一命を取り留めています。
また、「死の淵から蘇るたびに大幅にパワーアップする」というサイヤ人の特性も相まって、悟飯とベジータの大幅なパワーアップにも貢献することになり、悟空が到着するまで全滅せずに持ちこたえることができた主要因とも言える活躍を見せます。
ドラゴンボールの製造
デンデは幼いながらも優秀な龍族であり、ドラゴンボールを創り出すことが可能です。先代の神様の後任として地球に来ると、皆の要望に応えて見事にドラゴンボールを復活させました。しかも、ただ復活させるだけでなく、叶えられる願い事を2つに増やすという改良まで加えるという優秀ぶりです。当初はデンデが神様になることに懐疑的であったピッコロも感心するほどの手際でした。
デンデの年齢・性別
デンデの年齢については、劇中での立ち振る舞いから推測すると悟飯と同年代であるように見受けられますが、推測を裏付けたり、具体的な年齢が分かる描写はありません。性別については同じく第260話の中で、ナメック人に男女の区別はないことが明かされております。
デンデの身長・体重
劇中にデンデの身長や体重が分かる描写はありません。外見については、セル編までは子供の姿でしたが、魔人ブウ編以降は青年の姿(最終話では更に成長した姿)が描かれております。
デンデの声優は誰?
アニメにおけるデンデの声優ですが、少年期(「ドラゴンボールZ」のセル編まで)は鈴木富子さんが、青年期以降(「ドラゴンボールZ」魔人ブウ編~「ドラゴンボールGT」)は結城比呂さんがそれぞれ演じておられます。
しかし、鈴木富子さんが2003年にご逝去されたことから、「ドラゴンボール改」以降の関連作品においては平野綾さんが演じておられます。
デンデの活躍・名シーン
戦闘要員ではないことから目立ったシーンや描写も少ないデンデですが、劇中においてはその勇気と知恵で戦士たちをサポートします。
特にその働きが顕著な魔人ブウ編では悟飯がゴテンクスとピッコロを吸収した魔人ブウに殺されそうになった時、危険を顧みず飛び出して命がけで悟飯を治療します。また、その後の展開でもブウに消滅させられた地球を復活させる方法としてナメック星のドラゴンボールを使うことを提案し、直接ナメック星へ赴く、使用をためらう老界王神を「正しいことにつかってなにがいけないのですかっ!!」と一喝するなど、裏方として奔走します。直接戦ったわけではないですが、魔人ブウ打倒にあたって、デンデはなくてはならない存在だったのではないでしょうか。
デンデとベジータとの関係性
初登場のナメック星編ではベジータはまだ半分悪役で、ツーノ長老の村を壊滅させてドラゴンボールを奪うなど、デンデから見ればフリーザと同類の侵略者でした。フリーザとの戦闘においても一度はベジータの治療を拒否しており、同胞を大勢殺した敵として憎んでいることが描写からも覗えます。
しかし、ブウ編において、デンデは「ベジータさん」、ベジータは「デンデ」と互いに名前で呼びかけており、ブウとの戦闘後、ためらいなくベジータの傷を治療していることから関係が改善されていることが見て取れます。地球の神様として、ベジータが改心していく様子を見届け受け入れたということなのでしょうか、デンデの心の成長とやさしさが垣間見える描写となっています。
デンデについてのまとめ
デンデというキャラクターとその活躍について如何でしたでしょうか。派手なバトルが最大の魅力であるドラゴンボールという作品において、戦闘シーンは皆無といってもよいですが、デンデがいなければ数々の強敵に打ち勝つことは不可能であったと言っても過言ではありません。セル編においてもデンデが復活させたドラゴンボールがなければ地球上の多くの街がゴーストタウンのままであったことでしょう。我々の社会の中にも、派手さはないけど組織の中では欠かせない人っていますよね。たまにはそんな方々にスポットライトを当てて労ってあげるのもよいのではないでしょうか。