20世紀を代表する日本のアニメ映画「もののけ姫」その人気は凄まじく、当時知らない人はいないほどに爆発的な人気を誇りました。
数々の記録を打ち立て、20世紀日本の興行収入も歴代NO.1になるほどに実績、人気がありジブリの名作といえば、必ず名前が挙がってくるような作品です。
今回はそんな「もののけ姫」に登場する【アシタカ】の基本的な情報や裏設定、都市伝説などについての記事をご紹介していきたいと思います。
アシタカの基本情報
アシタカの基本情報についてまとめていきます。
性別 | 男性 |
年齢 | 17歳 |
声優 | 松田洋治 |
本名 | アシタカヒコ |
種族 | 蝦夷(アイヌ民族) |
相棒 | ヤックル(アカシシ) |
アシタカの見た目や性格
アシタカ(本名アシタカヒコ)は北の地の果てに隠れ住むアイヌ民族である蝦夷一族の青年で、村の長となるための教育を受けてきた少年でまさにそれにふさわしい気品を持っています。
無口で正義感が強くそして潔いという完全無欠のイケメンで、村を襲ってきたタタリ神との激戦の末、右腕に呪いを受けてしまい赤黒い痣ができてしまいます。
その死の呪いを受けたことがきっかけで村を追われてしまうことになりますが、それを受け入れ不幸な境遇にもかかわらず文句ひとつ言わない好青年です。
見た目も宮崎駿監督は究極のイケメンとして作画に臨んだらしく「オレは今一世一代の美形を描いているんだ!」という言葉を残すほどで、その言葉に負けないほど見目麗しくかっこいいです。
アシタカの強さ
アシタカの身体能力の高さも凄まじく、普通にタタリ神を退治するほどの実力を持ち合わせています。
特筆すべきはその「矢術」です、ヤックル(アカシシ)に乗りながらも正確無比に目標に向かって矢を射ることができ、ジゴ坊も「石の矢ジリを使う勇壮なる蝦夷の一族ありとな」と言っており矢術に長けた一族、さらにその長となるべき実力を兼ね備えた力を持っていると考えられます。
さらに、タタリ神の呪いを受ける代わりに人間離れした力を得ており、矢により両腕を切断させるほどに威力がまし、屋根の一部を掴み破壊し、刀を片手で曲げるほどの力を手に入れます。
また、犬神と同等に山を駆ける身体能力と石火矢の弾を腹部に受けてもサンとエボシ御前を抱えて歩く事ができています、武術もエボシ御前を一撃で二人を瞬時に制することができます。
アシタカの都市伝説
「もののけ姫」というタイトルは実は宮崎駿監督の望んだタイトル名という訳ではありませんでした。物語の主人公はアシタカであるため、映画製作の終盤に宮崎駿監督から鈴木敏夫プロデューサーへ「アシタカ聶記」への変更を希望しました。
しかし、鈴木敏夫プロデューサーは「アシタカ聶記」がどうしてもピンとこずに、「もののけ姫」の方がインパクトがあると判断しました。
さらに日本テレビ担当者も過去の宮崎駿監督の作品には全て「の」の字が入っていたと、鈴木敏夫プロデューサーを後押ししたため、宮崎駿監督には内緒で「もののけ姫」のタイトルを強行発表しました。
その後、映画の宣伝などで宮崎駿監督がこれを知り鈴木敏夫プロデューサーに詰め寄りますが「はい、出しましたよ」と平然と答える姿に何も言えなかったと言います。
アシタカの名言・名セリフ
アシタカの名言や名セリフをご紹介していきたいと思います。
「あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!」
山犬たちと人間との戦いに向かおうとするサンをこの戦いから解き放つようモロの君に掛け合い、「黙れ小僧!」と一蹴されてしまうシーンですね。
このシーンには人間の気持ちも、山犬たちの気持ちも、サンの気持ちも全て理解して争いの無益さやサンを守ろうとするアシタカの心が表出されています。
サン自身の想いの根源には、モロの君が持つ恨みを映し出しているものだと気づいたアシタカはサンにはサンの生き方があるという事を認めてあげたかったのだと思います。
「黙れ!」と一蹴したモロの君ですが、その後にサンに自由に生きる事を許しているシーンがあり、本当はモロの君もわかっていたのかもしれません。
「私もだ。いつもカヤを想おう。」
見目麗しく、宮崎駿監督も一世一代の気持ちで作り上げたキャラクターのアシタカですが、一説では「浮気症でクズいチャラ男」ということもささやかれています。
その理由としては「イケメン」「モテる」「浮気問題」などが挙げられます。ジブリキャラとしては「ハウル」と並んでイケメンキャラとして台頭しているアシタカですがその行動に悪意はなくとも浮気症と取られてしまうのもイケメンの宿命ですね。
上記理由の中の一番はやはり「浮気問題」でしょう、まずアシタカにはもといた村(蝦夷)にて「カヤ」という少女が映画内でも登場します。この少女実はアシタカの許嫁でアシタカの旅立つシーンでは「禁止されている見送り」をしに来るほどその愛は深いものでした。
お互い、愛し合い「兄さま、どうかこれを…私の代わりにお供させてください!」と大切な玉の小刀を渡し「いつもカヤは兄さまを想っています」と涙ながらに別れのセリフを告げます。
アシタカもこれに対し「私もだ、いつもカヤを想おう」と返します。そしてこの小刀を渡すという行為は蝦夷にとっては重大な行為で「未婚の女性が守り刀を男性に渡すという行為は求婚の証」とされており、カヤは一生未婚のまま人生を全うするという決意の元行われた行為になります。
そんな代物をサンへプレゼントしてしまうアシタカは浮気症と言われても少し致し方ない気はしますが、それほどまでにサンの存在はあしたかにとっても大きく尊いものだったと信じたいですね。
まとめ
ジブリの作品の中でもトップクラスにイケメンで強く、真面目な少年アシタカはその出会う人々の想いを大きく変えていきます。アシタカの最大の魅力である「熱く真っ直ぐな男」を称賛するかのようにジゴ坊は「バカには勝てん」と言います。アシタカのその気持ちがタタラ場、もののけ姫の人生を大きく変えました。