【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』で唯一無惨に支配されていない鬼として登場するのが珠世です。

美しいと言われる珠世ですが、どんな過去を持ち、今まで無惨に復讐をしようと生きてきたのでしょうか。珠世の生きざまについて知ってください。

珠世の基本情報

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

珠世の特徴

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

黒髪をかんざしでまとめていて、紺色で紅い花があしらわれた着物を身につけています。瞳の色は薄い紫いろで、一見すると人間のように見えますが、口を開いた時に鬼である証拠の牙が垣間見えます。

無惨の呪いから解放させるために自分の体を改造してまで、無惨への復讐心を研ぎ澄ませてきました。体を改造した影響で、人の血を少量摂取するだけで良い体になり、その血は輸血と称して貧しい人たちから買い取っているもの。ちなみに珠世は紅茶が好きなようで自身の体を改造した際に紅茶が飲めるような体にしています。

珠世は炭次郎と禰豆子に研究を進めるにつれて、ある日産屋敷邸へ呼ばれます。産屋敷邸へ愈史郎と共に向かった珠世は、同じく鬼を殺す毒を研究していたしのぶと共に共同研究をすることになります。

珠世の性格

 

もの静かで穏やかな性格のように見えますが、無惨と対峙し、無惨の体に”人に戻る薬”と注入している時は積年の恨みを晴らすかのように涙ながらに鬼にされた当時の自分の思いを無惨に吐き出しています。普段の敬語の口調から無惨への恨みを語り、共に死ぬという宣言をする珠世には確かな意思を感じます。

普段の珠世は人の生活に溶け込み、鬼であることを隠すように生きていますが、街中で鬼にされてしまった人を炭次郎が「人扱い」をしたことに心を動かされたようで、己の血鬼術を使い、炭次郎を救ってくれます。

珠世のそばには愈史郎という珠世が鬼にした唯一の男の子がいますが、彼は病で死にそうなところを珠世によって救われるという形で鬼になっています。そもそも、珠世自身、もう命の助からないであろう人に声を掛けて鬼にしているようでした。無惨のように手当たり次第に人間を鬼にしているわけではないのです。

珠世の最期

珠世は無惨が産屋敷邸へ襲撃した際の産屋敷の爆薬での攻撃と共に無惨の元へ現れています。その際、指で目を抉られながらも無惨を倒そうとしていますが、直後柱達がかけつけるもののみな無限城の中へと落とされてしまいました。珠世は肉の繭のようになった無惨に次第に取り込まれていきますが、無惨が繭の中から復活すると共に、無惨の手によって残った頭部が握りつぶされてしまいます。

しかし、珠世は死してなお無惨を倒すためのものを残していました。無惨の戦いの最中に茶々丸が、無惨の細胞破壊を止める血清のようなものを柱たちに与えています。最期の最期まで無惨へ抵抗するように、人間に戻す薬だけではなく、1分で50年老化させる薬も同時に無惨に投与、さらに分裂阻害の薬、細胞破壊の薬も投与していたのです。

珠世の能力

珠世は鬼であるため、他の鬼同様に血鬼術を使います。

  • 惑血・視覚夢幻の香・・・自分の腕を爪でひっかき、自身の血の匂いで対象者を幻惑する術。
  • 白日の魔香・・・自白剤のようなもので、脳の機能を低下させることで、虚偽を述べたり秘密を守ることが不可能になります。

珠世の声優

珠世の声優を務めるのは、坂本真綾さんです。1980年3月31日生まれで東京都出身の声優さんです。

代表作は『黒執事』シエル・ファントムハイヴ役、『空の境界』の両儀式役、『七つの大罪』のマーリン役など幅広く活躍されている声優さんです。

珠世の名言・名シーン

ここからは珠世の名言や名シーンについてご紹介していきます。

「鬼となった者にも”人”という言葉を使ってくださるのですね」

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

珠世が恐らく炭次郎を救おうと思った理由の言葉です。無惨に鬼にされてしまった人間でも、人間であるという扱いをしてくれる炭次郎に、他の人とは違うものを珠世は感じたのではないでしょうか。だからこそ、リスクを負っても炭次郎を自分の屋敷へと案内したです。

「鬼である私を鬼殺隊本拠地へ……!?」

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

珠世の屋敷へ、産屋敷の使いであるという鴉がやってきた場面です。ここで産屋敷の鴉は、珠世を産屋敷邸へ招待します。その理由は、しのぶと共に鬼に効く薬・毒の共同開発のためでした。この場面では珠世はかなり産屋敷を警戒していたようですが、珠世にとってもかなりプラスになった誘いだったのではないでしょうか。

「私はお前とここで死ぬ!」

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

無惨に鬼にされたきっかけを涙を流しながら珠世が訴えるシーンです。珠世は鬼にされて、自身の夫と子どもを食らってしまったようで、珠世が生きたいと願った本来の理由は無惨によってズタズタにされてしまいました。珠世は無惨と共に行動をしている時から無惨を殺そうと模索していました。

「さあ、お前の大嫌いな死がすぐ其処まで来たぞ」

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

珠世の体、死と共に無惨へ吸収された4種類の薬が効き始めた時に、無惨の中に珠世が現れ、この台詞を無惨に投げかけます。この時点まで無惨は自分の体に投与された薬の種類を把握していませんでした。無惨の再生速度は遅くなり、無惨の体も次第に老化していったのです。無惨はここまできてようやく自分に死が迫っていることを理解ししました。

珠世は穏やかに静かに復讐心を燃やし続けた美しき鬼

【鬼滅の刃】珠世と愈史郎の関係は?無惨との因縁とその過去とは?

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社

珠世は鬼にされてからというもの、無惨への復讐を一時も忘れたことがなかったでしょう。実際に、縁壱が無惨と珠世に遭遇し、無惨が殺されそうになっているところでも彼女は助けることはせず、目を輝かせて無惨の死にざまを見ていました。この時死ななかった無惨に対して憎らしいというほどに涙を流しています。

死ぬまで、死んでもなお、無惨を滅ぼすために燃やし続けたその復讐の心は常人には押し測ることのできないほどのものだったのではないでしょうか。