「NARUTO」にてナルトのライバルとも言えるネジの父親の日向ヒザシ。劇中では既に死亡していますが、日向一族の因縁やネジの過去を語る上では欠かせないキーパーソンであります。そんな日向ヒザシとはどんな人物であったのか、どのようにして死んでしまったのかを徹底的に分析していきます。
日向ヒザシの基本情報
名前 | 日向ヒザシ |
所属 | 木ノ葉隠れの里 |
性別 | 男性 |
身長 | 176.5cm |
体重 | 58.5kg |
声優 | 伊藤和晃(いとうかずあき) |
日向ヒザシの特徴
日向ヒザシは双子のヒアシと瓜二つと言える程、似た容姿をしていて、一卵性双生児であることが分かります。前髪を作らない髪を長く伸ばしており、白眼を持っていることから目は白いです。
次男である為、日向の分家の者として扱われました。よって、日向家の全てを引き継ぎ伝統としていく宗家を影で支え、逆らえないようにする呪印が額にあります。
日向ヒザシの性格
日向ヒザシはとても優しい人物です。呪印によって苦しめられることがあっても文句を言わず耐え忍びます。自分自身の身を省みずに行動しようとする果敢さと心の強さを持っています。しかし、それは時として優し過ぎることへの現れでもありました。
日向ヒザシの家族
同じ日向一族として、日向ヒザシには兄のヒアシやその子供のヒナタや子供であるネジがいます。子供がいるので妻もいるはずなのですが、劇中では一切登場するシーンがありません。ただし、日向一族は伝統に重きを置く家柄なので、木ノ葉隠れの里の出身であるか由緒ある一族の者ではないでしょうか。
日向ヒザシの死
日向ヒザシはネジが4歳の頃に死んでしまっています。享年は32歳です。日向一族の血継限界である白眼を狙い、ヒナタを誘拐した雲隠れの里の忍をヒアシが殺害してしまう事件が起きます。四代目雷影は平和条約を理由に、木ノ葉に「ヒアシの死体を渡せ」という要求をしました。
雲隠れとの戦争を回避を望む木ノ葉上層部と日向家の意向から、替え玉としてヒザシが死にます。ヒザシが双子で影武者となれ、命を落とすと呪印により白眼が自動的に封印される分家であったので身代わりとなりました。
ヒザシとネジ
父としてのヒザシはネジに対して優しく立派な人間でした。一方でこれから自身と同じく呪印を刻まれるネジのことを親としてどこか切なく見つめる姿がありました。
日向ヒザシがどんな行動をした人物だったのか明かされたのは、ネジの中忍試験の本戦でナルトと対戦した後のことでした。ネジはこれまで父は日向宗家の犠牲となって死んだとばかりに思い込んでいましたが、実際は違いました。ネジは手紙の内容を見て、本当の死の真実について知り信じました。
対戦したナルトの熱い想いと共にヒザシの言葉は、その後のネジの行動や信念に大きな影響を与えました。
第4次忍界大戦
薬師カブトの使った穢土転生によって、他の強敵となる忍びと同様にヒザシも敵に操られながらも蘇っています。忍連合軍の一員として参戦したヒアシと戦います。この時、宗家の者のみに正式に引き継がれる回転技を使用しています。
ネジが宗家であるヒナタと協力して戦う姿を見て、以前のいがみ合いをしていた日向の宗家と分家の一族が変わったことを感じました。その後、穢土転生が解除されたことにより、ヒザシの魂は浄土へ還っていきました。
日向ヒザシの声優
日向ヒザシの声を務めたのは、伊藤和晃さんです。アニメよりも吹き替えを主な活動としてされていた方になります。「ボーン」シリーズの「ボーン・アルティメイタム」「ボーン・レガシー」のエズラ・クレイマーやアカデミー賞など多くの賞を受賞した「パンズ・ラビリンス」のDr.フェレイロなどを担当しました。
日向ヒザシの名台詞・名シーン
「あなたを宗家としてではなく、私の兄として守って死にたいのです。そうすることが私にとって初めての選ぶことのできる自由なのです」
ヒザシはこれまで宗家を憎んでいたと言い出します。それは宗家と分家という関係がある以上、制約によって縛られていたからに他なりません。しかし、日向から犠牲を出さねばならぬ場面で自らの身を差し出すことが、自分にとっての初めての自由でありました。
「私は宗家を守るために殺されるのではなく……。ネジや兄弟、家族、そして………里を守るために自らの意思で死を選んだのだと!」
平和条約を結びようやく安寧を取り戻した木の葉の里としては、穏便に雲隠れの里とのいざござを済ませたかったのです。そこでヒザシは命令に従うのではなく、自分から兄のヒアシの代わりに死体として雲隠れの里へ行くと言い出します。それが里と同時に日向の宗家を守ることでもありました。
最後まで生き抜いたヒザシ
日向ヒザシは宗家と分家の因縁という中で翻弄されながらも、最後まで自分の意思を持ち続け懸命に生き続けました。人からの命令で動くのではなく、自分で選びとった選択として誇りを持ちながら死んでいきました。