サスケが抜けてから、新しく第七班のメンバーとなったサイ。
登場当初は感情の無いキャラクターでしたが、物語が進むにつれて感情を出すようになるなり、サイの成長が見えます。
そんなサイを語る上で欠かすことのできない人物、それが「シン」です。
シンはサイにとって、どのような人物だったのでしょうか。
今回は謎の多いシンについて、解説したいと思います。
シンの基本情報
名前 | シン |
性別 | 男 |
所属 | 木ノ葉の里 |
階級 | 根 |
使用する技・術 | 不明 |
年齢/誕生日 | 不明(故人)/9月6日 |
身長/体重 | 174cm/55.4kg |
声優 | 近藤隆 |
初登場 | 疾風伝483話 |
その他 | サイの兄貴分 |
シンの特徴
シンは灰色の髪の毛が特徴です。
また、シンは木ノ葉の里の暗部養成機関「根」に所属しており、サイとは兄弟にように接していました。
ただし、サイとは血縁関係になく、兄貴分として接していました。
そのせいか、サイからは「シン兄さん」と呼ばれていました。
しかし、シンという名前には苗字がなく、本名かどうかは定かではありません。
シンの来歴
シンは根に所属しており、サイとは山奥で一つ屋根の下で過ごしていました。
サイが持っていたスケッチブックは、同居していた時にシンから渡されたものです。
また、この頃から不治の病を患っており、鍛錬中にも時々吐血している描写があります。
その後、根の最終試験ではサイと殺し合うことになりますが、サイを生かすために病気を隠して戦い、「お前の完成した絵を見たかった」と言い、サイを生かす形で命を落としました。
その後は第四次忍界大戦で穢土転生により復活し、カンクロウやサイと戦うことになります。
同じく穢土転生されたデイダラたちと共に戦いますが、デイダラによって体内に起爆粘土を仕込まれ、何度も爆発させられそうになります。
このシーンは感情の起伏が乏しいサイが、珍しく激しい怒りを見せたシーンとなっています。
その後はサイが書いた絵本が完成したのを見て、「ようやく見たかったものが見れた」と言い、特に戦闘をすることなく昇天していきました。
サイとの関係性
サイはシンと同じように暗部の養成機関「根」で育ち、本当の兄弟の様に接していました。
孤児のサイにとってはただ一人の兄のような人物であり、シンからもらった絵本には、シンとサイの二人が仲良く手を取っている絵が描かれていました。
サイは非常にシンの事を慕っており、シンと殺し合いをすることとなっても、サイは逃げ回るだけで戦おうとはしませんでした。
しかし、感情を殺す必要がある暗部として活躍するためには、この試験は避けて通れません。
わざと共同生活を敷いて仲良くさせ、その後に殺し合いをさせる。
感情を殺した強い忍の育成システムは、サイにとっては耐え難いものだったのではないでしょうか。
シンの声優
シンの声優さんは、近藤隆(こんどうたかし)さんです。
近藤さんは有限会社ビーボに所属する男性声優さんであり、主な出演作品には「刀剣乱舞-花丸-(小狐丸役)」、「やはり俺の青春ラブコメは間違っている(葉山隼人役)」、「家庭教師ヒットマンREBORN!(雲雀恭弥役)」などがあります。
また、近藤さんはNARUTOシリーズにも数多く出演されており、「鬼灯水月」、「初代土影」、「インドラ」等の役もこなされています。
シンの名シーン・名セリフ
「行け!俺の分まで生きろ!」
根の最終試験の中に体が限界を迎え、サイを生かすためにダンゾウの元へと行かせたシーンです。
シンは最終試験でサイを殺したところで、どのみち自分も長く生きられなかったことがわかっていたので、サイを生かして自分の分まで生きて欲しいと願っていました。
血の繋がった兄弟ではなくても、本当の弟のように扱っていたことがうかがえるシーンになっています。
この後、サイは山中いのと結婚して一児を授かっていますので、天国でシンは喜んでいることでしょう。
「お前の完成した絵、見たかったな…」
シンが死ぬ間際に呟いたセリフです。
サイが欲しがっていたスケッチブックを渡し、自分達の物語を絵本にして書くと宣言したサイ。
シンは絵本の完成を楽しみにしていた様子で、死ぬ間際まで完成を楽しみにしていました。
病で自分が長く生きられないと悟ったシンの、唯一楽しみにしていたことなのではないかと推察できます。
「やっと見たかった絵が見られた」
第四次忍界大戦中にサイと再会し、完成した本を見た時のセリフです。
生前見ることのできなかった本の完成が見られたことで、魂が解放されて昇天しています。
サイがシンと戦う事なく、兄弟が最高の形で別れることができたのではないでしょうか。
サイの兄として生き、兄として死んでいった忍
シンは孤児のサイの兄として接し、サイにとって実の兄の様な存在として生きました。
病を抱えながらもサイのために生き続け、サイが絵を完成させたことで心残りがなくなって、昇天しました。
サイにとっては、自分の人生を語る上で欠かせない人物と言えるでしょう。