【NARUTO】薬師カブトのその後は!?過去や大蛇丸との関係性も解説!!

薬師カブトとは、漫画【NARUTO】に登場するキャラクターの1人です。薬師カブトと言えば大蛇丸の側近というイメージが強いのではないでしょうか。

今回は、そんな薬師カブトの過去や大蛇丸との関係性、また第4次忍界大戦後にどうなったのかについても解説していきたいと思います。

薬師カブトの基本情報

【NARUTO】薬師カブトのその後は!?過去や大蛇丸との関係性も解説!!

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

薬師カブトの特徴

外見的特徴として、薄いグレーの長髪を後ろで一つに結んでおり、真ん丸の眼鏡をかけています。一見どこにでもいそうな年という印象を受けます。

内面は冷血で目的のためなら手段選ばないという性格です。もともとの性格は冷血というわけではなかったようですが、後述する過去の経験から冷血な性格へと変貌したようです。

薬師カブトの過去

カブトが大蛇丸と行動を共にするようになるまでに、実はたくさんのつらい過去を背負っています。ここでは大蛇丸と出会うまでのカブトの過去についてご紹介したいと思います。

カブトとマザーの出会い

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

薬師カブトという名前はそもそも実名ではありません。カブトは第三次忍界大戦で孤児となっており、当時の年齢は若干6歳という若さでした。

戦争孤児として孤児院を運営しているマザー(薬師ノノウ)に拾われ、マザーの孤児院で生活することとなりました。実はカブトは記憶を失っており、両親のことも自身の名前も覚えていませんでした。

そんな時にウルシという少年から兜をかぶせられたことをきっかけに、マザーより”カブト”と名付けられます。

また、時計が読めなかったカブトは、まだ幼いために時計を読むことが出来ないと思われていました。しかし、マザーは”カブトは視力が弱いことで時計が読めない。”と見抜きます。

そこでマザーは自身の眼鏡をカブトに渡し、カブトが視力が悪いことで時計が読めないと証明します。こうしてカブトはマザーのおかげで自分という存在を確立していくのでした。

ダンゾウによる根への誘導

カブトはマザーのもとで生活しながら医療忍術を取得していきます。そして、その医療忍術により孤児院で負傷した忍達の治療に携わります。

そこで大蛇丸と出会い、忍にならないかと勧誘を受けますが、カブトはこれを断ります。カブトは大蛇丸に目を付けられるほどの能力があったということが分かります。

大蛇丸の誘いは断ったカブトですが、次はダンゾウに目を付けられます。ダンゾウはマザーの元へ赴くと、かつて根であったマザーに対して要求を突きつけます。

マザーは根であった経歴から、岩隠れの里での長期潜伏の任務をするよう言われます。そして、任務へ参加しなければ孤児院への援助金を盗み、子どもたちをさらうと脅されてしまいます。

この話を飲むしかなかったマザーはしぶしぶ了承しますが、ダンゾウは更なる要求をマザーに突きつけるのでした。それは、孤児院の子どもを一人差し出すことでした。

この時、カブトは建物の窓の内側で二人の会話を聞いており、それをダンゾウに気付かれていたのです。そして、この話を聞いていたカブトは自ら根へと入ることとなりました。

根として活動するカブト

カブトは根へ入るときに、マザーに「忍に向いている。医療忍術を極めたい。」と嘘をついて孤児院のために自ら根へと加入しました。

自己犠牲の精神で根へと加入したカブトでしたが、諜報活動能力は秀でたものがあったようです。実はダンゾウはこの高い諜報活動能力を危険視していました。

ダンゾウの計画

ダンゾウは、カブトとともに危険視していたノノウ(マザー)を殺し合わせることを計画します。カブトは孤児院を出てから五年間諜報活動を行っていました。

そして、ノノウには早い段階でカブトが自身を犠牲にして孤児院を去ったことを教え、「カブトを根から救い出したい」と思うよう誘導します。

ノノウのカブトを救い出したいという気持ちを利用して、ダンゾウはある任務をノノウに命じます。それは「二重スパイとして活動しているある人物を殺せば、カブトを返す」というものでした。

しかし、そのある人物とはカブト本人だったのです。実はノノウには全くの別の人物をカブトと思いこませ、本当のカブトを二重スパイと偽って任務を命じていたのです。

ノノウとの別れ

カブトとノノウはお互いに気付くことなく戦闘になってしまいます。そして、カブトはノノウに致命傷を負わせてしまいます。そしてやっと相手がマザーだと気付きます。

カブトはマザーに気付いて救おうと治療を施しますが、ノノウはカブトを認識しておらず、「誰なの?」と言います。

その言葉を聞いたカブトは、せっかく確立していたカブトという人間性を完全に見失い、その場に瀕死のノノウを置いて立ち去ってしまうのです。

薬師カブトと大蛇丸の関係性

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

薬師カブトはノノウとの別れの後に大蛇丸と再会し、アジトに案内されます。そこで大蛇丸は一連の出来事の真相をカブトに伝え、カブトは生き残った自分を暗殺するために大蛇丸が来たことを悟ります。

カブトはすぐに大蛇丸に攻撃を仕掛け、確立されていた自分という存在がまた分からなくなったと大蛇丸を切り刻みました。しかし、大蛇丸は死んでおらず、脱皮して元の姿のとおりになります。

そして、大蛇丸はカブトに「自分を説明出来るだけの情報がまだ足りないだけ」であること、「この世のあらゆるものと情報を集めつくせば導き出せないはずがない」ことを話します。

更に、大蛇丸は音隠れの里について語り、カブトに薬師ノノウからとった”薬師カブト”という名前を授けます。これ以降、カブトは根を抜けて大蛇丸の部下として暗躍することとなりました。

薬師カブトのその後

大蛇丸の死後、彼を取り込んだカブトはその身を侵食され、第四次忍界大戦で名だたる忍達を穢土転生させ、戦況を引っ掻き回します。

しかし、大戦中にカブトはイタチに幻術・イザナミをかけてられて精神を無限ループに落とされてしまいます。

その間、サスケによって大蛇丸が復活させられ、カブトに取り込まれた大蛇丸のチャクラを回収することで侵食されていた体は元に戻ります。

そして、彼の精神は自分を見つめなおすことで幻術から抜け出すことができ、自分が何者であるかも理解することが出来たのです。

このことがきっかけとなり、大戦後は自身が育ったマザーの孤児院を引き継ぎ、幼馴染のウルシとともに園長として贖罪の日々を送っています。

薬師カブトの声優

薬師カブトのメインの声優を務めるのは神奈延年さんという声優です。神奈延年さんはもともと本名であった”林延年”という名前で活動していたが、後に現在の”神奈延年”という芸名で活動するようになりました。

声優になる前には舞台役者として活動していましたが、1991年にアニメ『ドラゴンクエスト』でフランク王子役として声優デビューしています。

役柄は青年が多く、代表作は『ベルセルク』の主人公ガッツや、『Fate』シリーズのランサーの声を担当するなど実力派の声優と言えます。

声優以外では、声優仲間の田中一成やミュージシャンの福山芳樹などと歌手活動もしています。

薬師カブトの名言・名シーン

大蛇丸の側近として様々な場面で登場するカブトですが、過去の出来事から第四次忍界大戦に至るまでに数多くの名場面・名台詞はありますので、厳選してご紹介したいと思います。

マザーとの出会い

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

孤児としてカブトがノノウに保護されたとき、カブトは頭部に傷を負っており、それが原因で過去の記憶が一切ありませんでした。

そんなカブトを優しく孤児院に迎え、傷を治してくれたノノウ。この出会いがカブトという人間の確率の原点であり、医療忍術を学ぶきっかけとなった重要なシーンです。

大蛇丸をその身に取り込むカブト

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

サスケが大蛇丸を倒したことで、自身を確立するきっかけを作ってくれた人間を再び失ってしまったカブトは、自らに大蛇丸を取り込みます。

この時、カブトは「これはまだ僕じゃない」と言っていることから、大蛇丸の死により再び自己を見失ってしまったと考えられます。

そして、大蛇丸に体を乗っ取られそうになりつつも、大蛇丸の目指していたものを追い求め、第四次忍界大戦では大蛇丸同様サスケの肉体を求め、うちはマダラに協力を申し出るのでした。

浸食がすすんだ体で第四次忍界大戦へ

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

もはや大蛇丸の通常の状態よりも蛇に近い外見となってしまったカブトは、既に取り込んだ大蛇丸の細胞による浸食が体全体に及んでいる様子が伺えます。

もはやこれをカブトと考えていいのかすら悩ましい状態ですが、彼を突き動かしているのは幼い頃からあった自己の確立です。

第四次忍界大戦中のカブトの行動は決してしてはいけないことではありますが、すべては過去の壮絶な経験からであり、考え無しに批判できるものではありません。

贖罪の日々を送る薬師カブト

【NARUTO】薬師カブトのその後は!?過去や大蛇丸との関係性も解説!!

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

第四次忍界大戦でサスケ・イタチ兄弟の活躍によりカブトは制御され、大蛇丸が復活し、大蛇丸がカブトの所有する自身のチャクラを回収しました。

そのことにより、カブトの体の浸食は停止。おかしくなっていたカブトの思考も元に戻りました。こうして正常な状態に戻ったカブトは自分の犯した罪を深く反省しています。

第四次忍界大戦以降、カブトは今までの行動を悔いるように、マザー(薬師ノノウ)の残した孤児院で院長として贖罪の日々を送っています。