『鬼滅の刃』主人公、炭治郎の父親である竈門炭十郎。
作中以前に亡くなっているため、炭治郎の回想での登場がほとんどですが、どんな人物なのか、ヒノカミ神楽や登場回も合わせて紹介します。
竈門炭十郎の基本情報
性格
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感情の起伏が殆どない 穏やか
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容姿
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炭治郎と似た顔立ち やせ細っている 額に赤い痣
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家族構成
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妻:葵枝 長男:炭治郎 長女:禰豆子
次男:竹雄 次女:花子 三男:茂 四男:六太
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呼吸法
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ヒノカミ神楽 / 日の呼吸
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初登場回
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アニメ19話 漫画40話 『ヒノカミ』
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声優
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三木眞一郎
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竈門炭十郎の性格と容姿
性格
息子・炭治郎からは「植物みたいな人」と例えられています。
感情の起伏が殆ど無くいつも穏やかで、柔らかな笑顔と川の細流(せせらぎ)のように落ち着いた声が一番に浮かぶと炭治郎は言っており、病死するまでその様子は変わることがなかったようです。
容姿
顔立ちは炭治郎とよく似ていますが、病弱で床に臥せっていたこともありやせ細っています。
「ヒノカミ神楽」の伝承者として、額には生まれつき才能の顕れとされる痣がありました。
竈門炭十郎の家族構成
妻:葵枝(きえ)
長男:炭治郎(たんじろう)
長女:禰豆子(ねずこ)
次男:竹雄(たけお)
次女:花子(はなこ)
三男:茂(しげる)
四男:六太(ろくた)
家を留守にしていた炭治郎と鬼となった禰豆子を除く全員が、無惨の襲撃によって殺害され、その後炭治郎と禰豆子によって埋葬されています。
回想で登場するほか、炭治郎や禰豆子が死の危機に瀕する際、深層意識で登場し炭治郎と禰豆子を導いています。
竈門炭十郎とヒノカミ神楽
ヒノカミ神楽とは
年の始まりに日没から夜明けまで延々と舞い続け、無病息災を祈ってヒノカミ様に奉納する神楽として竈門家に伝えられるヒノカミ神楽。
ヒノカミ神楽は「日の呼吸」とも呼ばれ、始まりの剣士である継国緑壱のみが使える呼吸法でした。
他の鬼狩り達にこの呼吸を伝えるも、習得できた者はいませんでした。
そんな「日の呼吸」が、何故ヒノカミ神楽として竈門家に受け継がれているのかという点については明かされていないため詳しくは不明ですが、炭治郎の祖先が緑壱に助けられたことが関係しているのではないかと考えられます。
雪が降り積もる中、病弱な竈門炭十郎がヒノカミ神楽を舞い続けられたのも「日の呼吸」によるものだとされています。
ヒノカミ神楽の型
・円舞(えんぶ)
・円舞一閃(えんぶいっせん)
・碧羅の天(へきらのてん)
・炎舞(えんぶ)
・烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
・火車(かしゃ)
・幻日虹(げんにちこう)
・灼骨炎陽(しゃこつえんよう)
・陽華突(ようかとつ)
・日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
・飛輪陽炎(ひりんかげろう)
・斜陽転身(しゃようてんしん)
竈門炭十郎の登場回
『ヒノカミ』 初登場回
「炭治郎、呼吸だ。息を整えてヒノカミ様になりきるんだ」
下弦の伍・累との戦いの最中、死に瀕した炭治郎が思い出した父・竈門炭十郎の言葉。
「息の仕方があるんだよ。どれだけ動いても疲れない息の仕方」
炭治郎の回想で登場する竈門炭十郎は、幼い炭治郎の「体が弱いのにどうして長い時間舞い続けられるのか」という疑問に、どれだけ動いても疲れない息の仕方があると教えています。
「この神楽と耳飾りだけは必ず途切れさせず継承していってくれ約束なんだ」
神楽と耳飾りの継承についても語っており、竈門炭十郎の言葉から、神楽と耳飾りが大切なものだということがわかります。
漫画151話『鈴鳴りの雪月夜』
竈門炭十郎が病死する10日前、竈門家が住む山やその周辺の山に、6人の人間を食い殺した熊が現れます。
その熊が自宅に近づいていることを察知した竈門炭十郎は、炭治郎を連れ夜の山へと向かいます。
「俺の家族に危害を加える者は何人であろうと容赦しない
警告をきかない場合命を奪うこととしている」
竈門炭十郎は、警告をきかずに襲い掛かってくる熊の首をヒノカミ神楽の型を使い小さな斧で瞬く間に切り落としています。
このことを炭治郎は、父が自分にヒノカミ神楽を伝承するために行ってくれた、最初で最後の「見取り稽古」だったと悟っています。
透き通る世界
感情を揺るがすことなく、殺気も持たずにただ一つの目的に集中した極限の状態。
自分や相手の体が透けて見え、筋肉の収縮などを捉えられるようになります。
「頭の中が透明になると “透き通る世界” が見え始める
しかしこれは力の限りもがいて苦しんだからこそ届いた “領域”」
作中でそう語っていることと、炭治郎が戦いの中見取り稽古を思い出して到達していることから、竈門炭十郎は “透き通る世界 ” の領域に到達していたと考えられます。
神回と評判の『鬼滅の刃』19話
竈門炭十郎の初登場回であるアニメ19話『ヒノカミ』。
炭治郎の回想、竈門炭十郎の「・・・約束なんだ」というセリフの後、目をカッと開く炭治郎。
同時に流れ出す挿入歌『竈門炭治郎の歌』、作画、演出、声優さんの演技と全てにおいて劇場版クラスと言っていいほどハイクオリティとなっています。
「作画が凄すぎる」「鳥肌が立った」「感動した」との声が多く、最終回!?と思わせるような過去回想の挿絵で終わる特殊エンディングも相まって、SNS上で凄い盛り上がりを見せました。
画像を載せたいところですが、感動が伝わりきらないので是非動画をみてください!
みたことがない方もみたことがある方も、繰り返し感動できると思います!
アニメの締め、大正コソコソうわさ話では「お祭りの後に父さんと母さんがせんべいを焼いてくれた」と炭治郎が明かしています。
竈門炭十郎の担当声優
竈門炭十郎の声優を担当されているのは、三木 眞一郎(みき しんいちろう)さん。
81プロデュースに所属し、声優として活躍されています。
デビュー作は、『ダッシュ!四駆郎』の神崎操役。
『ポケットモンスター』コジロウ役や、『幼女戦記』、『異世界かるてっと』レルゲン役を務めている他、数多くの作品に携わっています。
竈門炭十郎の名シーン・名台詞
竈門炭十郎の印象に残った登場シーンを紹介します。
竈門炭十郎と言えばやはりヒノカミ神楽です。
美しく、かっこいい。としか表現できない場面です。
「炭治郎、呼吸だ。息を整えてヒノカミ様になりきるんだ」
「頭の中が透明になると “透き通る世界 ” が見え始める
しかしこれは力の限りもがいて苦しんだからこそ届いた “ 領域 ” 」
小さな斧ひとつで巨大な熊の首を落とす竈門炭十郎。
炭治郎が危機に陥った時に回想として登場することが多いことから、その危機を打破するためのヒントとしての役割を果たしているのではないでしょうか?
19話のエンディング。
家族と描かれている竈門炭十郎は、柔らかく温かい、幸せそうな表情をしています。
竈門炭十郎のまとめ
炭治郎の父、竈門炭十郎は病弱ながらヒノカミ神楽の継承者であり、強い人物だということがわかりました。
既に亡くなっているため、炭治郎の回想での登場がほとんどだと思われますが、炭治郎が強くなっていく上でヒノカミ神楽が関わってくる展開に、竈門炭十郎の登場がどのように描かれるのか今後も楽しみです。