鬼滅の刃序盤で十二鬼月・下弦の伍として登場した蜘蛛の糸を操る累は覚えていますか。
炭治郎達の前に立ちはだかったかなり手ごわい敵でした。そんな累は何故鬼になってしまったのか。累の技や過去についてもご紹介します。
累の基本情報
名前 | 累(るい) |
性別 | 男 |
肩書き | 十二鬼月・下弦の伍 |
血鬼術 | 殺目篭/刻糸牢/刻糸輪転 |
年齢/誕生日 | 不明/不明 |
身長/体重 | 不明/不明 |
声優 | 内山昂輝 |
初登場 | 第29話「那田蜘蛛山」 |
その他 | 人間の頃:父・母/鬼になった後(血縁関係はなし):父・母・姉・兄 |
累の特徴
全体的に白を基調としている容姿です。少年のような容姿で白髪。髪型は顔を包む蜘蛛の脚のようになっています。白い肌に紅い文様のようなものが顔に入っています。この文様は父・母・姉・兄にも同じものが入っています。”家族である”という証なのでしょう。
白い着物に紅い帯をしていて、顔に入っている文様と同じものが襟元にあります。
累の性格
自分の思い通りにならないとすぐに激高する性格です。家族を力で支配し、死を意識させることで恐怖で操っていました。家族の絆に飢えていて、恐怖・嫌悪・憎しみで偽りの家族を繋ぎとめています。
累自身は、自分と偽りの家族たちとの絆が強いものではないことに気が付いているようで、炭治郎を禰豆子が身を挺して庇った姿、炭治郎が鬼になった禰豆子を連れている事実を知り”本物の絆だ”と感動しその”絆”を欲します。しかし、累が欲しったのは”炭治郎と禰豆子の兄妹の絆”ではなく、身を挺して炭治郎を守った禰豆子の方でした。禰豆子を手に入れ、今の家族のように恐怖で支配することで禰豆子との絆を繋ごうとします。もちろん炭治郎はそんなことをさせるわけがなく、禰豆子と共に闘い累に傷を負わせます。ですが、あと一歩のところで頸を切ることはできず、自分に反抗した炭治郎たちに累は再び激高し、殺そうとします。
そこに現れた冨岡にあっさりと頸を切られた累は、死に際に自分の本当の家族のことを思い出します。累は、父と母が恋しくてたまらずに偽りの家族を作りました。しかしそれは彼にとってはただ虚しいだけで、彼がしたかったことは、父親と母親に謝ることでした。累が崩れ去ってしまう時に、累の父親と母親が累のことを迎えに来てくれます。地獄だろうとどこだろうとずっと一緒にいる、と。
累の技
累は自身の鋼のような蜘蛛の糸を操り、血鬼術を使用します。
殺目篭・・・鋼の糸を籠状に編み、その中に閉じ込めて敵を切り裂きます。
刻糸牢・・・鋼の糸を蜘蛛の巣のようにして敵へ放ち、その形に肉片を切り裂きます。
刻糸輪転・・・繭のように鋼の糸で編まれたものを自身の前方へ放ち、回転させながら無数の鋼の糸を飛ばします。
累の過去
人間の頃の累は生まれつき身体が弱く、走ったことも無ければ歩くことさえ苦しいほどでした。そんな累の元へ突然無惨が現れ、自分の血を累に与えます。累の身体は強くなっても、累の両親は日の光に当たることができず、人間を食べなければならない運命を背負った自分の息子に対し、喜ぶことはありませんでした。
累が人間を食べたその時、父親は涙を流しながら累を殺そうとします。母親はそれをただただ泣いて殺されそうになっている累を助けてもくれませんでした。累はその時、自分の家族の絆は偽物なのだと感じます。それに絶望し、激高した累は自分の感情のままに父親と母親を手にかけてしまうのです。
しかし、母親の死ぬ間際の言葉を聞いた累は自分のしたことに対して強い後悔をします。思い返してみれば、自分を殺そうとした父親も、自分のために自分を殺そうとしていたのだと気が付き、さらに後悔が累を襲います。両親が死んで初めて、自分は本物の家族の絆を自分で切ってしまったことを自覚するのです。
累の声優
累の声を担当したのは少年ボイスで定評のある内山昂輝さんです。埼玉県出身、劇団ひまわり所属です。ジャンプ作品に多く出演しており、代表作は『ハイキュー!!』の月島蛍、『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔、『ニセコイ』の一条楽などを担当しています。
累の名台詞・名シーン
ここからは累の名台詞・名シーンをご紹介していきます。
「この感動を表す言葉はきっとこの世にはないと思う」
炭治郎の事を身を挺して庇った禰豆子に感動し、禰豆子を欲しった累の台詞です。絆というものに強く飢えていた累は、目の前で竈門兄妹の強い絆を見せつけられ、心の底から欲しいと思います。
「毎日毎日父と母が恋しくてたまらなかった」
父親と母親を自分の手で殺めてしまい、2人の優しい家族の絆に気が付いた時にはもう2人は死んだあとで手遅れでした。そこから累は家族の絆に飢え、偽りの家族を形成します。しかし、心の奥では、自分の事を想ってくれていた父親と母親を忘れることが出来ずずっと恋しく思っていました。
家族の絆を取り戻した累
鬼になり、両親を殺し、後悔し、家族の絆に飢えていた累でしたが、皮肉なことに死ぬ間際にその絆を取り戻します。幼いながらに両親を殺めてしまった累の気持ちは図りしれません。絆を取り戻した累は両親と共に地獄へ行きますが、彼にとっては結果的に幸せなことだったのではないでしょうか。