初登場から、女性を中心に人気のある降谷零ですが、安室透(あむろ とおる)として探偵の顔も持っています。
流行語大賞2018において、「安室透」が金賞を受賞し、彼の現実の女性ファンの呼称である「安室の女」が銀賞を受賞しています。
そんな人気のある降谷零がどんな人物なのか、どんな顔を持っているのかを紹介していきます。
安室透(降谷零)の基本情報
年齢/誕生日
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29歳/不明
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名前
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降谷零(本名)、安室透、バーボン |
職業・所属
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警察庁警備局警備企画課所属の公安警察官
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性格 |
明るく、親しみやすい |
容姿 |
褐色肌・明るい髪色・タレ目 |
家族構成
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詳細は不明。両親どちらかが外国人
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声優
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古谷徹・伊瀬茉莉也(少年時代)
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安室透(降谷零)の性格と容姿
褐色肌と明るい髪色、タレ目が特徴で容姿端麗。鈴木園子や吉田歩美も「イケメン(さん)」と絶賛しています。
作者である青山氏曰く、「ポアロ」ではモテモテとのこと。
周囲には丁寧な言葉遣いで接しており、明るく親しみやすい性格なため、少年探偵団のような小さな子供たちからも慕われています。
洞察力や観察力、情報収集力など、探偵としてあらゆる能力に長けた切れ者です。
安室透(降谷零)の能力
趣味であるボクシングの腕前は、本編と劇場版で1回ずつ披露されており、本編では1発で犯罪者を気絶にまで追い込むほどのパワーを発揮しています。
しかし、自己を過信してしまう一面も持っており、この傾向は警察学校時代から変わっておらず、当時を知る伊達も「無茶をして死んでるかも」と心配していたようです。
初登場回で、突然殴りかかられた際、咄嗟にかわしていることから反射神経も優れています。
投げられたラケットにぶつかったコナンに応急処置を行っており、「医者が来るまでの処置も的確でとても頼もしかった」と蘭が発言していることから、簡単な応急技術も会得しているようです。
安室透(降谷零)の幼少期
ハーフであるため、幼少期は明るく目立つ髪色をからかわれたことからの喧嘩が多く、傷が絶えませんでした。
当時、ごく普通の町医者をしていたエレーナは、自身と同じハーフである降谷を特別目をかけていたらしく、降谷零のことを「零くん」と呼び、降谷零もエレーナを「先生」と呼び慕っていました。何度か傷の手当てもいてもらっていたようです。
エレーナの夫である宮野厚司、娘の宮野明美とも面識があり、『ゼロの日常』では降谷零の自転車の練習をエレーナが手伝っている描写があり、「バイバイだね」と別れを告げられるまで交流が続きます。
この頃の降谷零は少々泣き虫だったようです。
幼少期の一人称は「ボク」で、当時のあだ名は「零」にかけた「ゼロ」であったことも判明しています。
小学生の頃に長野から転校してきた諸伏景光と親しくなり、お互いに「ゼロ」「ヒロ」と呼び合う仲になります。
◇降谷零の警察学校時代
同期のひとりである、松田とは殴り合いをするほど反りが合わなかったが、松田や幼馴染の景光、伊達や萩原は同じ鬼塚教場に在籍していた同期で、ファンの間では「警察学校組」と呼ばれています。
在籍時の成績は常にトップの優等生で、「警察学校をトップで卒業した」と周囲から噂されている伊達航が「力も頭も敵わなかった」と評するほど、抜群の成績を修めていたようです。その伊達とは、互いを気にかける友人同士でもありました。
登場人物が多く亡くなる本作の中でも、警察学校時代の同期である伊達航、松田陣平、萩原研二、公安の同僚で共に組織に潜入していた諸伏景光、幼少期に親しかった宮野エレーナと身近にいた親しい多くの人物に先立たれている境遇を持つ人物です。
同期である彼らの死を何かしらの経緯で把握しており、警察官として既に気持ちの整理はつけているようですが、『ゼロの日常』作中でどこか引きずっている様子が分かる描写もあります。
降谷零としての顔
安室透(あむろ とおる)及びバーボンの本名であり、警視庁警備局警備企画課(通称ゼロ)所属の公安警察官です。
階級や部署内での役職は不明ですが、警視庁公安部の風見警部補を直属の部下に持ち、緋色シリーズ作中で大勢の部下に指示を出している場面があることから、上の立場であることが窺えます。
自身が行った違法作業は自らでカタをつけるという覚悟を持った上で、「日本」という国を守るために、違法捜査を行うことも躊躇いを見せません。
安室透としての顔
『ウエディング・イブ』作中、表の顔である私立探偵「安室透」として、ある事情から雇われ、ウェイターとして潜入捜査していたのが初登場です。
この事件後、小五郎に弟子入りをし、毛利探偵事務所の階下にある喫茶店「ポアロ」でアルバイトを始めます。
料理が得意なことから『安室に忍び寄る影』作中では、ポアロでの勤務中に作ったハムサンドの美味しさに着目したパン屋の男性に、その作り方を知りたいという熱意のあまり尾行までされていました。
バーボンとしての顔
ノック(スパイ)として、黒の組織に潜入しており、コードネームは「バーボン」。
組織内での役割は「探り屋」で、当初は組織から逃亡したシェリーと関わっている可能性があるとして、小五郎に近づきます。
情報収集及び、観察力、洞察力に非常に長けており、「組織随一の洞察力の持ち主」とベルモットから評されています。
また、ジンからも「小説の中だけにして欲しいもんだぜ。シャーロック・ホームズのような探偵はな…」と評されています。
ベルモットについて「秘密」を握っている数少ない人物のひとりであり、「組織のメンバーが知ったら驚く」という言葉から「重大な秘密」であることがわかります。また「まさかあなたがボスの…」と発言し、ベルモットに拳銃を向けられている場面もあることから、組織のメンバーに知られるとベルモットの立場が危うくなるような秘密であることが窺えます。
バーボンの消息が絶えた場合、ベルモットについての「秘密」が組織内にリークされる手はずになっていることから、そのことをネタに何度か個人的な取引を行っています。
安室透(降谷零)の人間関係
風見裕也(かざみ ゆうや)
降谷零の部下であり、警視庁公安部所属の公安警察官。階級は警部補で、年齢は上司の降谷より1つ上の30歳。
降谷零の右腕的存在で、直接連絡のやり取りができる立場で、降谷零のことを「降谷さん」と呼ぶ、数少ない人物です。
伊達航(だて わたる)
警視庁刑事部捜査一課強行三係所属の刑事。警察学校の同期かつ同い年で、同じ鬼塚教場に在籍していました。28歳で不慮の事故で亡くなっています。
降谷零は、伊達の墓参りに訪れた際は爪楊枝を供えており、1年を過ぎた頃に訪れた墓参りでは、伊達から送信されたメールを「静かに…瞑れ…友よ…」と心に中で呟きながら削除しています。
諸伏景光(もろふし ひろみつ)
警視庁公安部所属の刑事。降谷零とは小学生時代からの幼馴染であり、親友。互いのことを「ゼロ」「ヒロ」と呼び合う仲でした。
中学時代から共に警察官になることを夢とし、警察学校では同じ鬼塚教場に在籍していました。
公安部に移動後は、降谷零と共に黒の組織に潜入し「スコッチ」として行動していましたが、公安のスパイであることが組織にバレたために、拳銃自殺を図り殉職しています。
松田陣平(まつだ じんぺい)
警備部機動隊の爆発物処理班から警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に移動になった刑事。
降谷零とは、警察学校の同期かつ同い年で、同じ鬼塚教場に在籍していました。
当初は折り合いが合わず、殴り合いをするほど反りが合いませんでしたが、爆発物の解体方法を彼から教わり、後に彼を「友人」と呼ぶようになります。26歳で爆発物の爆発により殉職しています。
萩原研二(はぎわら けんじ)
警備部機動隊の爆発物処理班の隊員。警察学校の同期かつ同い年で、同じ鬼塚教場に在籍していました。22歳で爆発物の爆発により殉職しています。
宮野エレーナ(みやの えれーな)
降谷零が幼少期に通っていた「宮野医院」の女医。人見知りで、患者とは必要最低限のこと以外は話さない人物でしたが、同じハーフであることから降谷零を「零くん」と呼び仲良くしていました。
降谷零も彼女に好意を持っており、彼女に会いたいがためにわざと怪我をし、医院に通っていました。降谷零が警察官を目指すきっかけとなった女性です。
江戸川コナン(えどがわ こなん)
降谷零の正体が公安部の刑事だということを見抜いており、降谷零もまた、「眠りの小五郎」の正体がコナンであるとしてその推理力には一目置いています。そして、「恐ろしい男」として認識しています。
安室透(降谷零)と赤井の関係
赤井は「ライ」というコードネームで黒の組織に潜入していたFBIの捜査官で、降谷零の唯一の弱点と言える存在です。
降谷零と赤井はライバル関係にあると同時に互いに毛嫌いしており、スコッチ(諸伏景光)の死をきっかけに確執的なものになります。
しかし、その実力は互いに認めており、赤井が死亡し組織がその死を認めてもなお、降谷零は赤井が生きていることを信じ、探り続けていました。
降谷零は「殺したいほど憎い男」として赤井に敵意を向け、赤井は降谷零を「敵に回したくない男のひとり」としています。
劇場版での登場
劇場版では、第20作目『純黒の悪夢』が初登場になります。
黒の組織のメンバーであるキュラソーが警察庁に侵入し、黒の組織に潜入しているスパイの一覧「ノックリスト」を盗み出したことで、劇中序盤から公安として活躍を見せます。スーツ姿での登場は原作・TVシリーズを含め今作が初です。
第22作目『ゼロの執行人』劇中では、メインとして登場しています。
主に公安としての「降谷零」として動いており、終盤では巧みなハンドル捌きを披露しています。
安室透(降谷零)の愛車
テレビアニメシリーズ、劇場版で度々乗っている愛車は、佐藤刑事の愛車と色違いである「The Spirit of Zero」がコンセプトとなっているRX-7。
車のナンバーは「新宿330 73-10」で降谷零の担当声優である古谷徹さんの誕生日、7月31日からきているそうです。
安室透(降谷零)の名前の由来
降谷零の声優担当である、古谷徹(ふるや とおる)氏と、彼が担当した機動戦士ガンダムの主人公であるアムロ・レイが由来です。
赤井のライバルキャラを登場させる構想から生まれたキャラクターのため、当初は「白井」という名前が想定されていたようです。
安室透(降谷零)の担当声優
降谷零の声優担当をされているのは、古谷徹さん。声優、俳優、ナレーターとして活躍されています。『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』『美少女戦士セーラームーン』など、社会現象を起こしたヒット作品をはじめとする多くの作品でレギュラーを演じています。
降谷零の少年時代の声優を担当するのは、伊瀬茉莉也(いせ まりや)さん。『愛してるぜベイベ★★』で声優デビューし、直後に『yes!プリキュア5』のキュアレモネード役を務め、それ以降も『ポケットモンスターXY』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』など国民的な作品の主要キャラクターに出演されています。
安室透(降谷零)の人気
劇場版『ゼロの執行人』公開後から降谷零の関連商品が売れまくる現象が多発し、社会現象を巻き起こしています。その勢いは伝説の男を彷彿させるという声もあるようです。
その『ゼロの執行人』が公開された際、興行収入を100億にしようとSNSで会が立ち上がり、映画館に通い詰める人が続出しシリーズ初の90億を突破しています。その後中国での放映が決定し、日中合計で興行収入100億を突破したことから、100憶の男と囁かれるようになります。
安室透(降谷零)の名シーン・名言
表の顔である安室透、公安の警察官である降谷零としての名シーン、名言にはどのようなものがあるのかいくつか紹介します。
表の顔である、安室透として自ら探偵と名乗り、初登場しています。
降谷零が赤井のことを憎んでいることがわかる場面です。
劇場版『ゼロの執行者』での場面。運転技術の高さがわかります。
「静かに…瞑れ…友よ」
同期である伊達からのメールを削除するシーン。切ないシーンです。
「警察学校組」
警察学校の同期である5人。松田とは色々あったようですが、仲の良い5人だったのではないでしょうか。
安室透(降谷零)のまとめ
「降谷零」「安室透」「バーボン」とトリプルフェイスを持ち、初登場回から女性を中心に人気のあるキャラクターであることがわかりました。
テレビアニメシリーズ、劇場版共に多岐に渡る才能や技術を披露し、
黒の組織との関わりのある重要人物であることから、今後ストーリーが進むにつれ降谷零として、安室透として、またバーボンとしてどのような活躍を見せてくれるのか注目です。
降谷零が握っているベルモットの秘密は明らかになるのか、ラムから指示を受け、どのように行動をするのかというところにも注目していきたいですね。