第1回・人気キャラクター投票で20位を獲得している響凱。
『鬼滅の刃』作中、メインエピソードに大きく絡む人物で、無惨の配下である精鋭部隊、十二鬼月のひとりでした。
そんな響凱とはどんな人物なのか、活躍や血鬼術、登場回などまとめて紹介します。
響凱(きょうがい)の基本情報
容姿 |
肩・腹・脚に鼓が埋め込まれた異形の姿 肩より少し長い髪に前髪は両分け
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性格
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根暗 神経質かつプライドが高い 礼儀にうるさい
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血鬼術 |
鼓
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初登場回
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アニメ 12話 / 漫画 21話
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声優
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諏訪部順一
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響凱の容姿と性格
響凱の容姿と性格を紹介します。
容姿
両肩・腹・両脚に鼓が埋め込まれた異形の姿をしています。
長髪の後ろ髪は外はねしており、前髪は両分けで耳にかけているように見えます。
右目に刻まれた「下陸」の文字は、剥奪されたためバツが入っています。
性格
ボソボソと呟くような喋り方をしており、根暗で神経質かつプライドが高い性格です。
攫った人間を横取りしようとする他の鬼や、土足で屋敷に上がり込む鬼殺隊の面々に苛立つなど、礼儀にうるさい一面も持ちます。
響凱の血鬼術
響凱の血鬼術は、体に埋め込まれた鼓を使います。
右肩:右回転
左肩:左回転
右脚:前回転
左脚:後回転
腹部:斬撃
背中:転移
鼓それぞれに機能を持っており、その機能は体を離れても失われません。
尚速鼓打ち(しょうそくつづみうち)
それぞれの機能を持つ鼓を超高速で連打し、部屋の空間をめまぐるしい速度で回転させます。それと同時に爪状の斬撃による攻撃を飛ばします。
斬撃による攻撃は、血鬼術によって数が増え威力も攻撃範囲も強化されます。
響凱の登場回
響凱の登場回を紹介していきます。
アニメ 11話 『鼓屋敷』
漫画 3巻 20話~21話にあたるエピソード。
鎹鴉から告げられた次なる任務地、南南東に向かう途中に出会った善逸と共に人里離れた屋敷の中に入る炭治郎。
鼓の音がすると回転する不思議な部屋の中で、炭治郎と縁逸は離れ離れになってしまいます。
炭治郎と別れてしまった善逸は、正一を連れ恐怖に絶望します。一方の炭治郎は、屋敷の主である鼓鬼と遭遇し――
「なぜだ どいつもこいつも余所様の家にづかづかと入り込み腹立たしい…
小生の獲物だぞ 小生の縄張りで見つけた小生の獲物だ…」
ボソボソと呟くように言いながら登場する響凱。
攫った人間を横取りしようと侵入した2人の鬼と、土足で屋敷に入り込んだ鬼殺隊に苛立っています。
アニメ 12話 『猪は牙を剥き 善逸は眠る』
漫画 3巻 22話~24話にあたるエピソード。
日輪刀を振りかざし、突如乱入してきた伊之助の姿に驚く炭治郎。
鼓鬼・響凱が苛立ちながら鼓を叩き、部屋を回転させる中、人間も鬼も関係なく切りかかる伊之助。
幼い少女を守りながらも響凱の打つ鼓の攻撃に慣れてくる炭治郎。
響凱が叩く鼓とは別の鼓の音が鳴り、再び部屋が変わります。
「稀血…稀血… アレさえ喰えば 50人…いや100人分…
稀血の人間をもっと探して喰うのだ そうしたら小生は
また十二鬼月に戻れる」
部屋が変わったことで、攫った子供を探し廊下を歩く響凱。
そんな子供を先に見つけたのは炭治郎でした。
連れていた少女、てる子の兄である清だということがわかり、兄妹に鼓を打って逃げるように言います。
そんな炭治郎たちを見つけた響凱。
「虫けらが…忌ま忌ましい…」
再び炭治郎と対峙した響凱は、鼓を打ち部屋を回転させながら攻撃を繰り出します。
稀血とは
非常に珍しい性質の血液を持つ人間のことを言います。
高い栄養価があり、50人から100人を喰ったことに相当する力を得ることができます。
アニメ 13話 『命より大事なもの』
漫画 3巻 25話にあたるエピソード。
響凱が鼓を打つたびに回転する部屋に、前の任務で骨折している炭治郎は苦戦を強いられます。
弱気になりながらも自身を鼓舞して必死に立ち向かってくる炭治郎に、血鬼術による攻撃で応戦、圧倒します。
戦いの最中、炭治郎が畳の上に舞う原稿用紙を避けて着地したのを見て、ハッとする響凱ですが鼓を打ち続けます。しかし攻撃を全て躱し、「水流飛沫・乱」を使い懐に入り込んできた炭治郎によって首を斬られてしまいます。
「小僧…答えろ… 小生の…血鬼術は…凄いか…」
響凱の問いかけに凄かったと答える炭治郎。
「小生の…書いた物は…塵などではない
少なくともあの小僧にとっては踏みつけにするような物ではなかったのだ
小生の血鬼術も…鼓も……認められた……」
戦いの中で見せた炭治郎の行動や、言葉を聞いた響凱は涙を流しながら塵になり消えていきます。
響凱の過去
アニメ 12話 『猪は牙を剥き 善逸は眠る』 / 漫画 3巻 24話 『元十二鬼月』
十二鬼月・下弦の陸を剥奪された過去
かつては無惨の配下・十二鬼月である下弦の陸でしたが、継続して喰わなければならないことがわかっていても、段々と受け付けなくなっていきます。
「もう喰えないのか?その程度か?」
無惨は、問いかけると同時に響凱の目に刻まれている文字に剥奪の印を付けます。
「お…お待ちください…あと少し…」
響凱は猶予を願いますが、数字の剥奪は覆らずお前の限界だと無惨に見限られています。
その後も変わらず喰う人間の量は増えなかったため、栄養価の高い「稀血」を喰うことで力をつけ、十二鬼月に戻ろうとしています。
日の目を見ることがなかった文筆家としての過去
アニメ 13話『命より大事なもの』 / 漫画 3巻 25話 『己を鼓舞せよ』
人間だった頃から「里見八犬伝」を好み、自身も伝奇小説を書いていましたが、あまり周囲からは評価されていませんでした。
鬼となった後も文筆家で身を立てることを望んでいた響凱ですが才には恵まれず、作品を酷評し原稿用紙を踏みつけにした知人を惨殺したことが描かれています。
響凱の担当声優
響凱の声優を担当されているのは、諏訪部 順一(すわべ じゅんいち)さん。
東京俳優生活協同組合に所属し、声優、ナレーターとして活躍されています。
ナレーター、ラジオDJとしての活動が中心でしたが、テレビアニメ『テニスの王子様』跡部景吾役を担当したのをきっかけに、声優としてブレイクします。
様々な役を演じ分け、少年役から大人役までその分野は多岐にわたります。
『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』小室孝役で初主演し、その後も『キューティクル探偵因幡』因幡洋役や『スペース☆ダンディ』ダンディ役などで主演を務めています。
響凱(きょうがい)の名シーン・名セリフ
響凱が登場するシーンで印象に残るものは他にどのようなものがあるのでしょうか?
無惨によって数字を剥奪されたため、右目の数字にはバツが刻まれています。
稀血を狙う他の鬼との三つ巴の争いの場面。響凱はこの時に背中の鼓を落としています。
響凱(きょうがい)のまとめ
メインエピソードに大きく関わる響凱は、とても神経質で苛立ちを隠さない人物だということがわかりました。
同時に喰う人間の量の少なさから、「稀血」を喰うことで効率良く力を得ることを考えつくことから、頭のいい人物であったとも言えます。
炭治郎の言葉を聞いた響凱は、認めてもらえたことに救われたのではないでしょうか?