鬼舞辻無残は、全ての鬼の頂点であり始まりです。1000年以上生きていることからも、力や頭脳は他の鬼と比べても桁違いです。そんな無敵のような力を持っている無残ですが、意外だと思われるようなところもあります。
鬼舞辻無残とはどのような人物なのか?性格や能力、目的など詳しく紹介していきます。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の基本情報
名前 | 鬼舞辻無残(きぶつじむざん) |
性別 | 男 |
肩書き | 無し |
呼吸法 | 血鬼術は不明 |
年齢/誕生日 | 1000歳以上、誕生日は不明 |
身長/体重 | 自由自在 |
声優 | 関俊彦 |
初登場 | 第13話「お前が」 |
その他 | 産屋敷家と血縁関係 |
鬼舞辻無惨の特徴
いろいろな姿に変えられる
無残は、いろいろな人間に姿を変えることができます。小さな子どもから大人の女性まで性別を超えて行うことができるので、以前の姿を知っている人からすると、戸惑ってしまうでしょう。しかし、姿を変えることで、鬼殺隊の目から逃れることができるので防衛策のひとつとも言えます。
鬼の祖であり十二鬼月の生みの親
全ての鬼の始まりが無残です。そのため無残が滅びると、全ての鬼も滅んでしまいます。1000年前に鬼となった無残ですが、自らの血を使うことで仲間となる鬼をどんどん増やしていきました。そして、無残から直接血をもらった人間は、より強力な鬼となります。
そんな無残から血をもらった人間で作り上げた組織が十二鬼月です。上弦と下弦に分けられ全部で12人の鬼がいるのですが、どの鬼も特異な能力である血鬼術を持ち、大量の人間を殺すことが可能となっています。
そして、十二鬼月は強い者がのし上がっていく形を取っているので、内部での入れ替わりもあるのです。しかし、上弦の壱である黒死牟の位だけは、誰も奪うことができません。
強さや技は次元を超えている
無残の持つ能力は、いろいろありますが、そのひとつひとつが鬼としての次元を超えているのです。そのひとつに、再生能力が異常に速いく、肉体を分裂させてからの蘇生が可能というものがあります。
いくら無残の体をバラバラにしても、それだけでは死にません。殺すためには太陽の光が必要となってきます。そして、肉体には心臓が7つと脳が5つあり、背中から9本の管と腿から8本の管が飛び出して攻撃をするのです。
それほどの数の管を扱って攻撃をするには、ポンプとなる心臓が7つ必要となるのでしょう。そして、脳が5つあるのは1つ脳を潰されても残りの脳ですぐに処理できるようにするためと思われます。ここから考えても、攻守ともに無敵であるのが無残と言えるでしょう。
自分の身がかわいい
無残は、戦いの中でピンチになることは、ほとんどありません。圧倒的な実力や能力を持っているからなのですが、唯一危機に追い込まれたことがあります。それが継国緑壱との戦いですが、生まれて初めて死の恐怖というものを感じました。
そこで無残が取った行動は、どんなことをしても生き残るだったのです。自らの肉体をバラバラにして、そこから脱出すると時間を掛けて蘇生をしました。プライドの高い無残がそこまでしても、死ぬことだけは免れたかったということが分かります。
そして、緑壱との再戦を恐れて、緑壱が死ぬまで逃げていました。最後の戦いでも、太陽の光を浴びまいと肉の壁を作って必死に防ごうとしたのです。潔さというものはそこにはなく、ただ自分の死を怖がっているようにも見えます。
鬼舞辻無惨の性格
自分以外の存在は認めない
無残は、自分以外の存在は認めていません。それは、鬼の祖となってしまったからです。自分から全ての鬼が産み出されると言うのなら、鬼は自分の分身でしかないという考えがあるからでしょう。
そして、人間に至っては単純な力だけで死んでしまう弱い存在なので、ただの食料としか思っていないはずです。根底にそのような考えがあるので、自分さえ良ければそれでいいということになります。
抜け目のない性格
あらゆることを想定して動いているのが無残でもあります。いくら最強とは言え、太陽の光を浴びては死んでしまうので、そうならないように常に考えているのです。
そして、鬼殺隊との戦いでも不覚を取らないように、自らの体に攻守ともに活用できる策を仕込んでいます。無残は常に多数を相手にしなくてはならないので、それを想定してのことでしょう。
鬼舞辻無惨の強さ
肉体の強さ
無残は始まりの鬼なので、どの鬼よりも強いことが分かります。姿を自在に変えることができ、姿の大きさと関係なく力を発揮することもできます。単純な力だけでも軽く腕を奮っただけで人間は吹き飛んでしまうのです。
多くの人間は、基本である肉体の強さだけで殺していました。相手が武術の達人であっても、攻撃を食らうことなくたったの一撃で殺してしまうので、見切りが鋭く、動きの速さも人間を超えているでしょう。
精神の強さ
全ての鬼の頂点に立つ存在で、数多くの鬼を束ねてきました。そこには、自分以外の存在は認めないという絶対的王者の考えがあるからです。そのため、無能な部下の鬼には容赦なく制裁を加え、簡単に命を奪ってしまいます。
自分の血で鬼になったのだから、自分の元へ帰るだけという思想があるからとも言えるでしょう。しかし人間相手には慎重に対応しています。自分から見たら餌でしかなく、鬼にする対象でしかないのに、事を荒立てることを嫌っているのです。
そこから考えても、強い精神力で自らの感情を抑えていることも分かります。そんな強さがあるから、ずっと生きながらえているのでしょう。
鬼舞辻無惨の過去
無残は、1000年前の平安時代、病弱で床に伏せている子どもでした。二十歳まで生きられないとされていたので、家族は医者を呼ぶことにしました。医者は薬を処方して、無残に飲ませたのですが、一向に良くならないことに怒った無残は、医者を殺してしまいます。
その後、医者の薬によって命が助かり、鬼になってしまうのですが、不完全な状態となりました。副作用として、太陽の光を浴びると死ぬことになってしまったのです。
殺された医者は、その副作用を抑える青い彼岸花の研究を行っていました。そのため、無残は太陽を克服するために青い彼岸花を探すことを始めます。
鬼舞辻無惨に深く関係する者たち
産屋敷耀哉
無残と同じ系譜を持つ親族で、身内から鬼を出してしまったということで、呪われた一族になってしまいます。呪いのせいで短命となり、永く生きられないことからも自分の使命だけを全うするという覚悟を持っているのです。産屋敷の歴史の中でも耀哉は無残を確実に追い詰めた人物と思われます。
自らの命を犠牲にしてあらゆる布石を打つことで、無残を確実に殺すための包囲網を完成させていました。これには、無残も驚きを隠せず、身内を巻き込んで爆死させる耀哉のことを、狂人とまで話しています。お館様として、柱の頂点に立ち、たくさんの人間に影響を与えたカリスマ的な存在です。
珠代
無残によって鬼にされた女性で、鬼になった時に夫と子どもを食べてしまいました。しかし、そんな罪悪感をずっと抱き続けて、それ以降は無残に対する憎悪を抱き、鬼の研究を続けてきたのです。
しばらくの間は、無残に大人しく従っていましたが、無残が継国緑壱との戦いで弱体化した時から、決別して人間と協力して無残を倒すことを誓います。そして、珠代は鬼を人間に戻す薬を完成させることにも成功したのです。最後の戦いにも参加をして、自らを犠牲にしてまで、無残に鬼を人間に戻す薬を投与しました。
継国緑壱
唯一過去に無残を追い詰めた剣士です。始まりの呼吸である日の呼吸を使い、透き通る世界であらゆる局面を見通す目を持っています。最強の剣士で、上弦の壱に君臨する黒死牟の弟です。その強さは、あの無残を無傷で追い詰めてしまうほどで、無残が戦闘から逃げ出して恐れるほどでした。
そして、緑壱が生きている間は姿を隠してしまうほどなので、鬼殺隊の中でも歴代トップと言えるでしょう。他にも兄である黒死牟が、老人となった緑壱に戦いを挑むのですが、致命傷になる攻撃は与えられず、戦いの最中に寿命で死ぬという、予想外の結末を迎えています。
鬼舞辻無惨の目的
無残の目的は、太陽を克服することです。強さや能力だけは飛び抜けた存在ですが、太陽の光を浴びると、他の鬼同様に死んでしまうのは確実となっています。そして、禰豆子が太陽を克服したことを知ると、自分のことのように喜んでいました。もし、無残に太陽という弱点が無くなってしまったとしたら、殺すことは無理となるでしょう。
日の呼吸は、太陽の力を極限にまで高めているので、無残を殺すことも可能でしたが、太陽の光の力が弱点でなくなると、その全ての攻撃が効かないことになります。完全な生物になることが無残の目的で、そのまま永遠に生き続けることこそが無残の悲願なのです。
鬼舞辻無残の声優は関俊彦さん
鬼舞辻無残の声優を担当しているのは、関俊彦さんです。ベテラン声優として活躍しながら、歌手や舞台俳優としても活動しています。
他の代表作には、「NARUTO」のうみのイルカ、「最遊記」の玄奘三蔵、「忍たま乱太郎」の土井先生、「仮面ライダー電王」のモモタロス、「機動戦士ガンダムSEED」のラウ、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の「妄想代理人」の馬庭光弘、「心霊探偵 八雲」の斉藤一心、「キルラキル」の鮮血などがあります。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の名言・名セリフ
鬼舞辻無惨には、1000年以上生きている鬼の頂点だからこその名台詞があるので、紹介していきたいと思います。
「お前は私が言うことを否定するのか?」
下っ端の鬼が意見したことで、無残の表情が一変します。全ての鬼の頂点に立つからこそ、くだらない話しなど聞きたくないし、自分の発言に横槍を入れてほしくないのでしょう。この一言で、いかに無残が自己中心的なのかが分かります。
「私が好きなものは不変、完璧な状態で永遠に変わらないこと」
無残は変化を嫌いこの言葉を口にしました。それと同時に自分の目的である完全な生物になることを象徴もしているのです。人間は変化の繰り返しで、それを成長とも言います。しかし、そのせいで無残が敵ではないと思っていた人間が力を付けて、追い込む存在にもなっていたのです。変化は無残の恐怖となる出来事なのでしょう。
「私には何の天罰も下っていない 何百何千という人間を殺しても私は許されている」
死にそうな産屋敷耀哉の元へ訪ねて、問答をしばらく繰り返すと、自分を裁くことなどできないとそう言い放ちました。鬼である無残が神仏の存在など口にしてしまったら、終わりです。
それこそ自分の存在を否定してしまうことになるでしょう。それに罪悪感を持っていたとしたら、そこまでの巨悪にもならないです。悪の潔さというものがここに集約し、無残の人柄そのものを現しています。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は他の鬼と変わらず哀れな存在!
無残は鬼の祖であり、最強の敵です。柱の力が複数人同時にかかっても、殺すことが難しいほどの力を持っています。そんな無残ですが、強すぎるからといって恐れるものが何も無いという訳ではありません。
太陽の光を浴びれば死ぬので、最善の注意を払っていますし、継国緑壱のような剣士が出ることも恐れています。恐れているというところでは、人間や他の鬼と変わらないのです。完全な生物になることを目的としているのですが、それは死ぬことが怖いからでもあります。