干柿鬼鮫とは漫画【NARUTO】に登場するキャラクターの一人で、暁メンバーの一人として主人公ナルト達の前に立ちふさがります。
暁メンバーは皆かなりの実力を持った忍であり、干柿鬼鮫も同様です。今回はそんな干柿鬼鮫の強さや過去、愛刀・鮫肌について徹底解説していきたいと思います。
干柿鬼鮫の基本情報
名前 | 干柿 鬼鮫(ほしがき きさめ) |
性別 | 男性 |
所属 | 暁(霧隠れの里の抜け忍) |
階級 | 不明(霧隠れの里では元霧の忍刀七人衆の一人) |
使用する技・術 | 水遁(一部、土遁の術も使用可能)・口寄せの術 |
年齢/誕生日 | 29歳→33歳/3月18日 |
身長/体重 | 195cm/83.1kg |
声優 | 檀臣幸 |
初登場 | 16巻139話”その者の名は…!!” |
その他 | 家族:不明 |
干柿鬼鮫の特徴
干柿鬼鮫は名前のとおり、サメのような容姿をしている忍です。両頬にサメのえらのような三本ずつ傷のような線があり、肌は青白く、歯はキバのように全部の歯が尖っています。
暁のトレードマークともいえる黒地に赤の雲の模様が入ったコートを身にまとっており、背中には鮫肌と呼ばれる大剣を背負っている大男です。
暁では木の葉の抜け忍であり、サスケの実兄のうちはイタチとコンビを組んで行動しています。イタチには一目置いているようで、他のメンバーとは違ってイタチのことを「さん」付けで呼んでいます。
イタチ以外でさん付けで名前を呼ぶのはトビのみで、鬼鮫は霧隠れの里を抜ける際にトビから月の眼計画の内容を聞かされている数少ない人物の一人です。
そして、トビは自身をうちはマダラと偽っていたため、鬼鮫はトビのことを「マダラさん」と呼んでいます。
これに関しては鬼鮫が月の眼計画に賛同したこと、相手が伝説のうちはマダラであることなどから、トビに対してはさん付けで呼んでいたと推測できますが、イタチを何故さん付けするかは不明です。
干柿鬼鮫の強さ
あの暁メンバーの一人ということもあり、鬼鮫は忍としての能力がかなり高い人物といえます。そんな鬼鮫の強さについてご紹介したいと思います。
忍刀七人衆の一人”干柿鬼鮫”
まず、霧隠れの里での鬼鮫は霧の忍刀七人衆の一人であり、忍刀七人衆は各々強さに個人差はあるもののいずれも優秀な忍であったようです。
詳しくは後述しますが、忍刀七人衆はその名のとおり忍刀を扱う者である7人を指し、鬼鮫はその中でも特別な存在であったようです。
膨大なチャクラ量を誇る鬼鮫
鬼鮫は対象のチャクラを自身のチャクラに還元する能力を持っており、後述する忍刀・鮫肌の能力と相まってかなりのチャクラ量を有することが可能です。
日向ネジによると、鬼鮫のチャクラ量は「三割でナルトと同等」としています。うずまき一族であり、九尾の人柱力として膨大なチャクラ量を有するナルトでさえ鬼鮫の三割程度のチャクラ量なのです。
そのため、その膨大なチャクラを活かした戦法を得意とし、相手を圧倒します。しかし、チャクラに依存しない戦法をとる相手とは相性が悪く、マイト・ガイには幾度となく敗れています。
干柿鬼鮫の過去
霧隠れの里での任務
鬼鮫は前述したとおり、霧隠れの里の忍でしたが、もともとは霧の忍刀七人衆ではありませんでした。現在鬼鮫が所持している忍刀・鮫肌には、西瓜山河豚鬼という前任者がいました。
鬼鮫が鮫肌を所持する以前の仕事は、「仲間の護衛」と「仲間の殺害」です。一見、真逆の任務のように感じますが、これは里の情報が他里に漏れることを防ぐための仕事でした。
その内容は、任務に就いた忍が他里に襲われた際に、情報の漏洩を防ぐために忍を護衛する。そして、襲撃された際に忍を守ることが不可能と判断した場合には情報の漏洩防止のため忍を殺害する。
これが霧隠れの里時代の鬼鮫の仕事でした。そんな中、里の裏切り行為を行っていた鮫肌の前任者・西瓜山河豚鬼の殺害命令が鬼鮫に命じられました。
霧隠れの里の抜け忍となるきっかけ
前任者の西瓜山河豚鬼は鮫肌の使い手としては優秀であり、この任務の完了は鬼鮫の能力の高さを評することになったに違いありません。
そのため、当時の水影・やぐらを陰で操っていたトビにより「月の眼計画」の内容を知らされます。そして、暁にスカウトされて霧隠れの里を抜けるきっかけとなりました。
こうして、暁でうちはイタチとコンビを組んで行動するに至ったのでした。
干柿鬼鮫の愛刀・鮫肌について
忍刀・鮫肌は使い手を選び、気に入った人物でないと使用者として認めないという性質のようです。前任者の西瓜山河豚鬼は、鮫肌にとても気に入られており、使用者としてかなり優秀であったようです。
そんな前任者を殺害した鬼鮫は忍刀・鮫肌の使用を開始。鮫肌は鬼鮫を使用者として認めたため、今まで使用していた武器はこの時点で破棄しています。
鮫肌の能力
鮫肌は忍刀ですが、対象を斬って攻撃をするわけではなく、チャクラを削り取って喰らうという能力を持っています。
前述した鬼鮫の能力である「対象のチャクラを自身のチャクラに還元する能力」と鮫肌の「対象のチャクラを削り取り喰らう能力」により、鬼鮫は圧倒的なチャクラ量での戦闘が可能となっています。
鬼鮫はチャクラ量に依存した戦闘に長けているため、鬼鮫と鮫肌は能力的にも相性が良かったと考えられます。
チャクラにも好みがある
鮫肌はチャクラの好き嫌いもあるようで、八尾のチャクラはタコであるからかとても気に入って持ち主の鬼鮫を裏切ってしまうほどでした。
鬼鮫に追い詰められたキラー・ビーに対してチャクラを分け与えたり、ビーにじゃれついたりします。ただ使用者として気に入るだけではなく、チャクラの味!?にも好みがある鮫肌でした。
干柿鬼鮫の声優
鬼鮫の声を担当していたのは檀臣幸さんという声優です。檀臣幸さんは劇団青年座に所属しており、舞台を中心に俳優業をされていた方です。
その活躍は舞台にとどまらず、アニメの声優や洋画の吹き替え、テレビドラマや特撮への出演など幅広く活躍していました。
主な出演作品は『仮面ライダーW』や『機動戦士Vガンダム』のクロノクル・アシャー、『攻殻機動隊ARISE』イシカワ役などです。
実力派の俳優でしたが、2013年10月10日に50歳という若さで急逝しています。
干柿鬼鮫の名言・名シーン
暁メンバーであり、その見た目とイタチとコンビを組んでいたことから特別異彩を放っていた鬼鮫。そんな鬼鮫の名言・名シーンを集めてみました。
八尾の人柱力キラー・ビーの捕獲
キラー・ビーは鉄の国の外れで演歌忍者頭領・サブちゃん先生に演歌の指導をを受けていました。それを発見した鬼鮫は二人を襲撃し、交戦が始まりました。
鬼鮫は”水遁・水爆水衝波”によって巨大な水の塊を発生させ、ビーとサブちゃん先生をこの水の中に閉じ込め、自身は鮫肌と融合して有利な状態で戦闘を進めます。
この時、鮫肌と融合した姿が上記の鮫のような姿です。手足の発達した鮫のような風貌ですが、この姿になることで水中の戦闘を有利に進めることが出来ました。
珍虫・鬼鮫
ロック・リーは「真実の滝」と呼ばれる滝で修行していたころ、鬼鮫はビーとの戦闘から逃亡していました。
真実の滝では、もう一人の自分と向き合うことが出来ますが、リーが真実の滝で自信と向き合っているときに鮫肌の中にの口から顔だけを出した状態の鬼鮫が登場。
リーはこの鬼鮫を見て「これが俺の本当の姿…!!??珍虫!!?」と混乱し、自身の本当の姿と勘違いしてしまいます。リーは自身の根性を叩き直さねばと鬼鮫を攻撃し、吹き飛ばされてしまいます。
壮絶な最期を遂げた鬼鮫
鬼鮫が木の葉の忍達により捕縛され、自ら死を選んだシーンです。木の葉の忍達は決して鬼鮫を殺害しようと考えていたわけではなく、生け捕りにして情報を得ようと考えていました。
しかし、鬼鮫は暁の情報を漏らすことを防ぐため、”水牢の術”で自らを閉じ込め、更には”口寄せの術”により術内に鮫を口寄せします。
鬼鮫によると鮫は「自分以外は食料と見なす」そうで、鬼鮫は自身を鮫の餌にすることで自害するという壮絶な死を遂げ、情報漏洩を防ぎました。
ろくでもない人間…でもなかった干柿鬼鮫
情報の漏洩を防ぐ目的や裏切り者を断罪する目的で同胞を殺害し、結果として抜け忍となった過去を持つ鬼鮫。以前、イタチとこんな会話をしていました。
「一度でも仲間を手にかけた人間は楽な死に方をしない。覚悟しておくべき」というイタチに対して、鬼鮫は「なら、あなたも私もすでにろくでもない人間ってことですね」と発言しています。
しかし、最後に鬼鮫は命を賭して情報漏洩をふさぎ、仲間を守ります。そして、鬼鮫はイタチとのやり取りを思い出し、「どうやら私はろくでもない人間…でもなかったようですよ…」と。
最後の最後に仲間を守ることでろくでもない人間ではないと思って死亡した鬼鮫の生き様は、宿敵であるロック・リーの心にも刻まれたのです。