キラービーは暁によって次々と倒されて尾獣を抜かれていった人柱力の中でも特に個性のある人物です。そんなキラービーは八尾の牛鬼とどんな関係性だったのでしょうか、また同じ人柱力であるナルトに与えた影響についても詳しく分析していきます。
キラービーの基本情報
本名 | 不明 |
所属 | 雲隠れの里 |
階級 | 上忍 |
身長 | 192cm |
体重 | 87.1kg |
誕生日 | 5月15日 |
声優 | 江川央生(えがわひさお) |
キラービーの特徴
雲隠れの里に配給された現在の人柱力で八尾の牛鬼を宿しており、人柱力が引き継ぐ名前のビーを名乗ります。4代目雷影のエーの義弟であり、えーブラザーと呼びます。実際の家族や兄弟については不明です。
左頬には2本の牛の角があり、常にサングラスをし、髭を蓄えた褐色の肌風の男性です。右肩には鉄という字の刺青を入れています。ほとんどを駄洒落を組み込んだラップで話します。「馬鹿野郎この野郎」という韻を踏んだフレーズをよく口にします。
キラービーの性格
幼少期からとてもポジティブで明るく、マイペースで自由気ままで、人目を臆しない性格です。退屈なことを好まない性格でもあり、義理の兄のエーからの束縛に飽き飽きしていて、里でラップのライブを行おうとしたこともありました。
キラービーの強さ
キラービーは背中に指した7本の刀を体のあちこちに挟んで回転しながら敵に襲いかかります。サスケの千鳥の応用のように、刀に雷遁のチャクラを流すこともあります。刀の腕枕はなかなかのもので、サスケ率いる鷹の香燐と重吾と水月を相手にほぼ互角に戦います。
牛鬼とは親しい関係を築けている為に、キラービーの意思によって尾獣化の度合いを自由に操ることができます。尾獣化した時には刀を一切使わずに尾獣としての直接攻撃や尾獣玉を使用します。
キラービーの過去
幼少期には当時の雷影候補であったエーのパートナーになる条件である「絶牛雷犂熱刀」を成功させます。結果、雷影の護衛役に当たるビーの名前を引き継ぎ、エーと兄弟の契りを交わしました。
前任のブルービーという人柱力の死により、キラービーが八尾の人柱力になりました。改めてエーにとって特別な存在であり、2人は最強のタッグであるとエーからの言葉を受けます。それを力にして修行を重ねて、八尾の力のコントロールを身に付けます。4代目雷影にエーが就任した後には、人柱力を宿していることの安全面から里からの外出を禁止されてしまいます。
第2部での活躍
キラービーは第2部より登場します。暁に賛同し、尾獣を捕らえることを目的とした鷹のメンバーを圧倒します。尾獣のコントロールした人柱力には幻術は無効なので写輪眼を持つサスケを相手重傷を負わせ、水月までもを戦闘不能に陥れますが、香燐の能力で回復したサスケの天照の黒い炎の攻撃を受けて捕獲されてしまいます。しかし、捕らえらたキラービーは分身、本体は切断された八尾の足の先に潜んでいました。
以前から里に縛られ自由にどこにも行けないことに嫌になり、鷹との戦いで捕獲された呈を装って里なら脱走します。一時期はし演歌忍者のサブちゃんに師事し、演歌を教わります。修行の途中に、再度捕らえに来た暁の鬼鮫の大規模な水遁の術に閉じ込められ、追い詰められました。
土壇場の場面で鬼鮫の刀の鮫肌がチャクラを気に入り過ぎてしまったビーに寝返ったのに加え、捜索に来たエーと共闘することで勝利しました。これでエーに見つけられてしまったので、雲隠れの里に連れ戻されてしまいます。
ナルトへの影響
キラービーは、鬼鮫との戦闘後に雲隠れの動く孤島の島亀で、同じ人柱力で暁に狙われている為に監視下に置かれたナルトに出会います。かつて自身が牛鬼と向き合って修行することで、意識を通じ合わせて尾獣コントロールを成し得たように、ナルトにも尾獣の力を制御する方法を教えました。
九尾の九喇嘛が体に封印されてることで里の者から忌み嫌われたました。しかし、九喇嘛と分かり合おうと務めるナルトにとっては、キラービーと牛鬼の関係はナルト自身の目指すべきものだと感じさせられました。
その後、修行中にナルトが戦争が自分の知らない所で起きていることに感づき、島から脱走を図るとキラービーもついて行きました。エーと綱手に止められるも、人柱力としての強さをナルトと共に見せたことで納得させ、戦地に赴きます。
第4次忍界大戦
第4次忍界大戦では途中から参戦し、ナルトの本体との2人組で穢土転生されたイタチと長門と交戦します。戦闘中、カブトの穢土転生の術の拘束を破ったイタチの協力を得て、長門の封印に成功します。
安心も束の間で、トビの率いる元人柱力のペイン六道にナルトと遭遇してしまいます。苦戦を強いられますが、人柱力として完全に覚醒したナルトの力によって、見事にペイン達を食い止めることができました。マダラが完全復活した際にには、マダラに牛鬼を抜かれるという絶体絶命のピンチに陥りますが、切り離されていたた牛鬼のタコ足に触れていたことでまたしても生き残ります。
「BORUTO」でのキラービー
忍界大戦で無事に生き残り、再び牛鬼の人柱力としてキラービーはそのまま雲隠れの里に戻りました。「NARUTO」のラストではナルトとヒナタの結婚を祝うなど、木の葉の里に来ることもできるようになっています。
しかし、未だに八尾の人柱力であった為に、大筒木カグヤと同じ星から来た大筒木モモシキに囚われて人柱力のチャクラを抜かれそうになり、危機に陥るものの生き延びています。
キラービーの声優
キラービーの声を担当したのは、江川央生さんです。代表作は「剣勇伝説YAIBA」のカゲトラ、「トランスフォーマーギャラクシーフォース」の環境保安員ジャックショット / 獣神ライガージャック、「からくりサーカス」の仲町信夫などがあります。
キラービーの少年時代の声を担当したのは、東内マリ子さんで、代表作は落第騎士の英雄譚の新宮寺黒乃です。「NARUTO」ではうちはナオリやタイゾウを始め、不知火ゲンマやうちはイズナの幼少期の声などを務めました。
キラービーの名台詞・名シーン
「余力は残して魅力が光る♪八尾がサビのキラービーだぜオレ様が!ア!イエ―!」
余力と魅力、八尾とサビとキラービーでしっかりと韻を踏んだキラービーの自己紹介ラップです。サスケらとの戦闘の途中でもこういったラップを披露できるという、キラービーの底知れない実力を感じざるを得ません。
「オレはブラザーの言うとおり大バカだやっぱり♪そんでここに居るナルトも大バカで間違いない厄介♪けど事を成し遂げるのは壁の強さと大きさを顧みない大バカで間違いないヤッホー♪」
九尾の力を狙う連中のいる戦場に行かせまいとする雷影エーと戦うことになり、行こうとするキラービーは大バカだと言われます。それでも仲間と共に戦って困難を乗り越える為に行かなくてはならないと、分かっているキラービーは反論します。こんな時でもラップを止めないキラービーの名台詞でした。
陽気なラッパー
普段はラップばかりしている陽気なキラービーには、そんな一面とは裏腹に人柱力ではあることの重さや力、強い意思がありました。
そしてキラービーがいたからこそ、ナルトは九尾の尾獣の力を完全にコントロールして上手く使い、みんなを守りながらも戦うことができました。キラービーは第4次忍界大戦の影の立役者であったとも言えるかもしれません。