ナルトらの恩師であるはたけカカシには、木の葉の白い牙という呼び名を持つ父のことが度々話題に出ていました。しかし、その時には既に死んでいた為に詳しくは明かされませんでした。今回はそんなはたけサクモとはどんな人物であったのか、特徴や木の葉の白い牙と呼ばれた理由やその実力について詳しく解説します。
はたけサクモの基本情報
名前 | はたけサクモ |
性別 | 男性 |
所属 | 木ノ葉隠れの里 |
階級 | 上忍 |
使用する技・術 | 不明 |
年齢/誕生日 | 不明/9月3日 |
身長/体重 | 181cm/65.7kg |
声優 | 遠藤大智 |
初登場 | カカシの語る過去 |
子供 | はたけカカシ |
はたけサクモの特徴
サクモは木の葉の里の忍であり、カカシの父親です。銀髪に色白の肌で黒い瞳という息子のカカシと似た容姿をしていて、異なる点は目元に皺がある事です。
当時は「木ノ葉の白い牙」の異名を放つ程で、他里の忍達にまで知れ渡っていた凄腕の忍でした。サクモの前では、後輩となり後に伝説の三忍に呼称された自来也と綱手と大蛇丸の名でさえも霞むような天才忍者でした。劇中では既に死んでしまっているので、回想シーンでしか登場しません。
はたけサクモの家族
サクモには1人息子のカカシがおり、回想シーンからは母親は見られません。サクモよるとら若くして死亡しており、シングルファザーでカカシを育ててきたようです。時期的にカカシは、第2次忍界大戦後間に生まれた子供で、恐らくその前にサクモはカカシの母親と結婚したと思われます。
ちなみに家は2階建ての平屋です。その周囲は田畑に囲まれていて、幼少のカカシはこの家でサクモと共に生活していました。
究極の選択
本編から約20年前にはサクモは忍として活躍していました。当時、カカシがまだ7歳だった頃、任務で隊長として部隊と共に敵地に潜入しました。そこで仲間の命をとり任務遂行を選ぶか、任務遂行を選んで仲間の命を捨てるのかという究極の二択を迫られた末、サクモは仲間の命を選択しました。
苦渋の決断をしたサクモは、火の国全体からは誹謗や中傷を受け、挙句には住民や同僚のみならず助けた仲間からも非難を浴びる結果になってしまいました。忍にとっては、任務を遂行することが使命であり、何よりも優先しなくてはならないことでした。どんな理由であれ、それを全うできない者は受け入れられないという厳しい情勢下であったのかもしれません。
死んだ理由
忍として異名を残す程に実力を発揮し、里に貢献したサクモに、恩を仇で返すような対応する人々に対して、サクモは心身を病んでしまいました。そして、自らの刃によって自殺を図り、死亡しました。悲しいことに遺体を発見したのは。中忍に昇格したカカシでした。
サクモの死はカカシの青春時代に大きな暗い影を落とし、一時期カカシが仲間よりも任務を優先する要因となりました。また、死についてはカカシの世代のリンは知っていた反面、オビトは知らなかったので、里の中で薄れつつあった事実となりました。
カカシとの再会
死後のサクモの魂は、生と死の狭間の世界で彷徨っていました。理由は、息子を残して死んだことを妻に負い目を感じており、また自分が苦悩に苛まれながらも選んだ決断がカカシを苦しめたことになったとここでも思い詰めていました。
しかし、木の葉の里に襲来したペインとの戦いの中で、一 1度死亡したカカシとの再会を果たすことになります。サクモはカカシから、これまで経験したきたことや掟を破ってまで仲間を救おうとしたサクモを誇りに思っていることを聞かされ、抱え続けていた悩みから解放されました。外道・輪廻天生の術で蘇ろうとしていたカカシに、やっと妻に会えると言って別れ、昇天していきました。その後の第4次忍会大戦では、他の名だたる忍と共に穢土転生の術で蘇ることはありませんでした。
はたけサクモの声優
サクモの声を担当したのは、遠藤大智さんです。代表作はアニメでは、「僕のヒーローアカデミア」のトゥワイスや「ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2」のイワークです。吹き替え作品では、「キック・アス」のマーカス・ウィリアムズや「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」のジェームズ・ボーエンなどがあります。
「NARUTO」では他に霧隠の里の追忍、木ノ葉隠れの里の忍、モトイ、風心の声も務めています。
はたけサクモの名台詞・名シーン
「お前と話せてよかった。オレを許してくれてありがとう……。これで安心して行ける」
心残りがあり安らかに眠れることのできなかったサクモは、成長したカカシに再会しました。自分のしたことを後悔に感じていましたが、カカシから話を聞いて尊敬していると言われたことで悩みが解消されました。同時にカカシにとっても心に残っていたことを父親に話せるまたと無い機会でもありました。
偉大な父親
はたけサクモは残念ながら自殺してしまい、カカシのその後の人生に多大な影響を与えました。しかし、それでも人の命を優先して生きたサクモは、カカシが仲間を大切にすることの大切さを生徒に説くこととなった偉大な父の姿でもありました。