領域外の妹として登場したメアリー・世良。
徐々に明らかになってはきているものの、まだ謎が多く色々な考察がされている人物でもあります。
そんなメアリー・世良について登場回やどのような考察がされているのか、どんなことが明かされているのか紹介します。
メアリー・世良の基本情報
年齢
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53歳~55歳 36歳(18年前)
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別名
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領域外の妹
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性格
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女性らしい口調→父親代わりになると決めてからは感情を出さないようになる
冷静
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容姿 |
巻き髪にショートヘア スタイルがいい
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所属 |
イギリスの情報機関(SIS / MI6)
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能力
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冷静な分析力 高い身体能力
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家族構成 | 夫:赤井務武 長男:赤井秀一 次男:羽田秀吉 長女:世良真純 |
初登場回 |
メアリー・世良としての登場
91巻 FILE.10 / アニメ 878-879話
領域外の妹としての登場
82巻 FILE.11-83巻 FILE.3 / アニメ 754-756話
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声優
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田中敦子
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メアリー・世良の容姿と性格
性格
かつては女性らしい口調でしたが、消息不明となった務武の代わりに子供たちを守ることを決意してから、務武の口調を真似し、感情を表に出さなくなります。
厳しいながらも、子供のことを想う優しい人物です。
容姿
ブロンドヘアの髪は、ショートカットに巻き髪。
ビキニ姿で登場した際に、プロポーションの良さを披露しており、かけたサングラスの下からは鋭い目つきが窺えます。
領域外の妹
性格
口調や感情を表に出さない点は、幼児化する前とほとんど変わりませんが、秀吉の将棋の試合を観て笑顔を見せたりなど、見せる表情は多くなっています。
言動は大人びており、真純に対して命令口調で話している場面があります。
容姿
髪型に変化はありませんが、幼児化した現在は中学生程度の小柄な体格をしています。
顔立ちは、マスカラを目の下に付けた灰原によく似ています。
メアリー・世良の能力
冷静な分析力を持っており、コナンによって仕掛けられた盗聴器を見破ったり、身を隠すために命綱を付けながら自力でベランダの裏にしがみつくなどの大胆さも披露しています。
また、逃げようとした犯人の急所を的確に突いて一瞬で気絶させています。その様子はシークレットサービス並みの早業とコナンに言わせるほどです。
メアリー・世良の家族構成
赤井 務武(あかい つとむ)
メアリー・世良の夫。
羽田浩司とアマンダ・ヒューズがアメリカで殺害された事件に関与していたとされています。
どのような形で関与していたかは不明ですが、「とんでもない奴らを敵に回した」というメールを日本にいる家族に送っています。
なお、務武の遺体は発見されていません。
赤井 秀一(あかい しゅういち)
赤井家の長男。
FBI捜査官になるためにアメリカ国籍を取得しています。
コードネームライとして黒の組織に潜入捜査を行っていましたが、現在はFBIに戻り、沖矢昴として行動しています。
羽田 秀吉(はねだ しゅうきち)
赤井家の次男。
イギリスに住んでいた頃は赤井の姓、家族と日本に移ってから高校卒業までは世良の姓、その後は羽田家の養子となったため、現在は羽田の姓となっています。
プロの将棋棋士をしており、現在28歳。
世良 真純(せら ますみ)
赤井家の長女。
毛利蘭と同じ帝丹高校に通っており、截拳道を得意とする女子高生探偵です。
イギリスに留学していましたが、ロンドンでメアリーが務武に会いに行った際に幼児化し、以降はメアリーと共に帰国してホテルを転々とした生活を送っています。
メアリー・世良の人間関係
宮野エレーナ(みやの えれーな)
メアリー・世良の妹で明美と志保の母。
夫である厚司と共に宮野医院で医師として働いていましたが、黒の組織の一員となり「ヘル・エンジェル」と称されていました。
同じく組織の一員だった夫、厚司と共に事故死したとされています。
宮野厚司(みやの あつし)
エレーナの夫で、明美と志保の父。
宮野医院を営み、妻であるエレーナと共に働いていましたが、科学者として研究も行っていたため、その研究をバックアップしてくれるとして、烏丸グループがスポンサーをする黒の組織に移っています。
妻のエレーナと共に事故死したとされています。
宮野明美(みやの あけみ)
宮野家の長女。
末端構成員として黒の組織に所属していました。
黒の組織から自身と妹の志保を解放してもらうため、10億円強奪事件を起こしますが、最終的にジンによって殺害されます。
宮野志保(みやの しほ) / 灰原哀(はいばら あい)
宮野家の次女。
黒の組織で薬の研究を行っていた研究者。シェリーのコードネームを与えられ、APTX4869の研究を行っていましたが、黒の組織に嫌悪感を覚え、自殺するために飲んだAPTX4869で幼児化し、現在は黒の組織から隠れながら、灰原哀として阿笠邸に居候しています。
羽田浩司(はねだ こうじ)
メアリー・世良の息子である秀吉が養子となった羽田家の長男であり、秀吉の義兄。
APTX4869の殺害リストに記載されており、アメリカに行った際に滞在していたホテルにて殺害されています。
メアリー・世良の名前が登場したのは?
アニメ 849-850話 『婚姻届けのパスワード』(前編 / 後編)
漫画 89巻 FILE.8~10にあたるエピソード。
警視庁交通部の宮本由美と佐藤刑事が食事をして帰る途中、由美の元カレである秀吉の話題になります。
「7つ揃うまで開けないでほしい」と言って秀吉が由美に渡した封筒は、7つ揃った後も連絡を取り合わなくなったことを理由に中身を見られることなく、雑誌のしおりとなっていました。
佐藤刑事が封筒の中身は婚姻届けだったかもしれないという推測をした時、街頭の大型ビジョンに流れた将棋の王将戦のニュースを見て、秀吉が棋士だったことを初めて知った由美。
封筒を挟んだ雑誌はその日の朝にゴミ捨て場に出してしまっていましたが、資源ごみの日ではないことに気づき、部屋の前に戻されていた雑誌を調べます。しかし、封筒はありません。
そこで管理人に話を聞きに行きます・・・。
話を聞こうと管理人の八塚の元を訪れると、スマホで撮影された婚姻届けを見せられます。
その婚姻届けに赤井務武と一緒に記入されたメアリー・世良の文字。
ここでメアリー・世良の名前が初めて登場しています。
メアリー・世良としての登場回
アニメ 878-879話 『試着室の死角』(前編 / 後編)
漫画 91巻 FILE.10~92巻 FILE.1にあたるエピソード。
デパートの水着売り場に訪れた際、女社長の指原が何者かに絞殺される事件が発生。
現場は、婦人服売り場にある3つの中の真ん中に位置する試着室。
両手にダイイングメッセージを残していた指原。
右側の試着室を使用していた二塚、左側の試着室を使用していた八卷、第一発見者の南部の3人が容疑者として浮上します。
コナンと世良は、犯人の目星をつけトリックを見破ります。
水着を試着する蘭、園子、世良の3人。
スポーティな水着を試着した世良。その姿を見たコナンの回想の1コマに登場します。
アニメ 881-882話『さざ波の魔法使い』(前編 / 後編)
漫画 92巻 FILE.2-FILE.4にあたるエピソード。
世良の発言を聞いて過去を思い出し、世良の留学先がアメリカではなく、イギリスだったと推測。
そして10年前の幼い工藤新一だった頃の記憶を思い出します。
10年前、アメリカから一時帰国した秀一と、弟の秀吉、妹の真純と共に海水浴に来ていたメアリー・世良。
水着姿で登場したことから、プロポーションの良さがわかります。
領域外の妹としての登場が多いため、幼児化する前の貴重な姿を見ることができます。
領域外の妹としての登場回
アニメ 754-756話『赤い女の惨劇』(湯煙・悪霊・復讐)
漫画 82巻 FILE.11~83巻 FILE.3にあたるエピソード。
高校時代の友人から真純の兄、秀吉に貸別荘の謎を解いてほしいという依頼が来るが、秀吉は多忙だったため代わりに女子高生探偵の世良が依頼を受けることになります。
別荘に向かい森を移動中、沼の近くで赤いレインコートに赤いブーツを履いた髪の長い女の人を蘭と鈴木園子が目撃します。
到着した別荘で、高校の時にアウトドア部に所属していた5人から15年前の話を聞くことになります。
毎年集まる別荘で、奇妙なイタズラをする犯人を突き止めてほしいという依頼から、手掛かりを探し始めるコナンと世良。
そんな中、次々と凄惨な事件が起こっていく…。
事件を無事解決した後、真純が携帯電話を失くしたとコナンに探させます。
食器棚の下から見つかった真純の携帯の画面には、中学生くらいの少女が真純と一緒に写っていました。
画面に写っていた少女こそがメアリー・世良で初登場となります。
この時はまだ名前も正体も明らかになっていませんでした。
アニメ 759-760話『意外な結果の恋愛小説』(前編 / 後編)
漫画 83巻 FILE.4~6にあたるエピソード。
ホテル暮らしをしている真純の部屋を訪れるコナンたち。
真純の部屋がある30階の廊下では小説家、火浦の原稿を待つ3人の編集者の姿が。
ルームサービスで料理を頼んだ火浦。その料理を1番食べた編集者の出版社の原稿を先に仕上げると約束した火浦は、3人の編集者が食べる量を競っている間、原稿の構成を練ると言って部屋の風呂に入ります。
食後、廊下に出た編集者たちは火浦の助手である水無月千秋の話題を話し始めます。
水無月の部屋は火浦の部屋の真下に位置する29階。その部屋からベルボーイの声が響きます。
コナンたちが向かうと水無月は部屋で絶命していました。
コナンと世良は火浦の犯行としてそのトリックに挑みます。
この回の終盤でメアリー・世良が登場し、自らを「領域外の妹」と名乗っています。
アニメ 785-786話『太閤恋する名人戦』(前編 / 後編)
漫画 85巻 FILE.6~9にあたるエピソード。
将棋タイトル七冠を目前にした名人戦に挑む、棋士の秀吉。
対局直前に1通の封筒を受け取る秀吉。手紙には由美を誘拐したという趣旨の内容が書かれており、秀吉は対局開始すぐに長考し、由美を助けにタクシーで東京へ向かいます。
由美を助け、対局へ戻り見事勝利を飾った秀吉。
その様子をニュースを見て上機嫌なメアリー・世良が描かれています。
アニメ 843-844話『探偵はヤブの中』(前編 / 後編)
漫画 89巻 FILE.2~4にあたるエピソード。
福引でお食事券を引き当てた阿笠博士に連れられて、コナンと少年探偵団は、クリスマスシーズンで賑わう米花デパートへランチを食べに行きます。
そのデパートで歩美と化粧品を試す灰原。マスカラを付けた灰原の顔を見て、コナンはメアリー・世良を連想します。
この回から、灰原とメアリー・世良の関係性が示唆されています。
アニメ 863-864話『霊魂探偵殺害事件』(前編 / 後編)
漫画 90巻 FILE.3~5にあたるエピソード。
テレビ番組のオファーで、霊魂探偵の堀田凱人のいるホテルを訪れた毛利小五郎。
コナンも一緒に向かいますが、そのホテルの部屋で凱人が死体として発見されます。
その隣の部屋には、真純とメアリー・世良。
メアリー・世良を探ろうと部屋に入るコナン。咄嗟にベランダの下に隠れるなど、ここでメアリー・世良の身体能力の高さが明らかになります。
またコナンが落とした変声期を使い、推理ショーを披露したり犯人を一瞬で気絶させたりと、ただものではない様子が描かれています。
メアリー・世良は秘密情報部(SIS / MI6)の諜報員?
サンデー30号に掲載されているFILE.1037話『時の流れを…』。
灰原に薬のことを執拗に聞く真純の姿や、真純の母親の生存を確認する秀一を見て、メアリー・世良と領域外の妹が同一人物であることに確信を持つコナン。
そしてコナンは「領域外の妹」の本当の意味がSISではないかと推測します。
sister (妹)からter (領域)をとる=SIS
となることから、メアリー・世良がイギリスの秘密情報部(SIS/MI6)
に所属していることが濃厚だと考えられます。
メアリー・世良が幼児化した理由(考察)
『名探偵コナン』作中でまだ明かされていない、メアリー・世良が幼児化した理由ですが、様々な考察がされています。
・務武に会いに行った際、務武から薬を受け取り自ら飲んだ
務武に会いに行った際に幼児化していることが判明していることから、務武に会い薬を受けとり何らかの事情で自ら薬を飲んだのではないか?
・黒の組織によって薬を飲まされ幼児化した
務武に会った後、黒の組織によって薬を飲まされ幼児化したのではないか?
これらの他にも多くの考察がされています。
メアリー・世良が務武に会えたかは不明なので、考察の域は出ませんが、務武に会いに行った際に幼児化したことから、何らかの事情があることは間違いないのではないでしょうか?
メアリー・世良がよく咳をしている理由(考察)
・元々病弱である
・APTX4869の副作用
作中、メアリー・世良がよく咳をする様子が描かれています。その理由として、メアリー・世良には元々持病があること、APTX4869の副作用が原因であることが考察されています。
イギリスの秘密情報部(SIS)に所属しているのではないか?という考察がありますが、病弱で諜報活動ができるのか?さらに、幼児化する前に40歳を超える体で秀一と殴り合いをしているという理由から、病弱であるという可能性は低いと考えられます。
幼児化したことで体が変化に追いつかないためではないか?という考察が多く見られることから、APTX4869の副作用が原因であるという可能性が濃厚だと考えられます。
メアリー・世良の担当声優
メアリー・世良の声優を担当されているのは、田中 敦子(たなか あつこ)さん。
マウスプロモーションに所属されており、声優、ナレーターとして活躍されています。
多くのアニメに出演されており、正統派のヒロインから悪役のボス、シリアルな役柄からコメディー色のある役柄まで幅広くこなしています。
知性的クール・姉御肌といった大人の女性役を中心に務められていますが、『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』では、アドリブで下ネタを連発しています。
大学卒業後、OLとして勤務しつつダンスのレッスンを受け、舞踏団に所属し月に1度のペースでステージ活動を行っていました。
声優志望ではありませんでしたが、舞踏団で声の仕事をしている人の紹介で東京アナウンスアカデミー、現在の東京アナウンス・声優アカデミーへ通ううちに声優を志望することになったようです。
メアリー・世良の名シーン・名台詞
メアリー・世良の登場シーンで印象に残ったものを紹介します。
「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで…
真実を覆い隠す霧を一掃しろ!!その代わり靄ひとつ残したら許さんぞ!!」
『さざ波の魔法使い』作中、父親代わりになると決めたメアリー・世良が秀一に対していった言葉。
10年前のエピソードであることから、この頃からずっと務武の口調をし続けていることになります。
「バカモンが…」
コナンが会いに来るとして身を潜めていたメアリー・世良ですが、蘭や園子が一緒に来たことで会えずに終わります。
台詞と表情から呆れている様子が分かります。
メアリー・世良のまとめ
メアリー・世良について紹介してきましたが、「領域外の妹」として登場し、その正体に近づいてはいるものの、なぜ幼児化したのかなどまだまだ謎の多い人物です。
メアリー・世良がどのような経緯で幼児化したのか、本当に秘密情報部員(SIS)に所属しているのか。
今後ストーリーが進む中で、アニメシリーズや映画でメアリー・世良について、どのようなことが明らかになるのかとても楽しみです。
アニメでは明らかになっていないことが気になる方は、漫画を見てみるのもいいかもしれません。